池には、色々な生物が勝手に住み着いています。
アズマヒキガエルの生態については、別途書きましたので、主な肉食生物であるトンボ類(ヤゴ)について書いておきます。
トンボ類は、もともと不安定な環境(水田の周辺や、河川の氾濫で一時的にできた池沼など)を利用する昆虫なので、案外かなり遠い場所からも、ふらっとやって来て勝手に住み着いたりします。
現状の水草が生い茂る池は、20年前とは全然違う環境になっているので、もう少し色々な種類も来てくれると嬉しいのですけど、トンボ類の供給源となる池沼が一体、東京都内だとどのくらいの距離にあるのか。。というのが問題なんですよね。
一番近場のトンボ池と言われているところは、近所の広い緑地公園内にあるようです(世田谷区の砧公園)。直線距離にして3kmくらいでしょうかね。あとはその南の多摩川でしょうかね。他にも小さな公園や庭園の池など、緑地があれば、ぽつぽつと利用されているのだと思います。
まあ恐らくですが、うちの庭で育って飛び去ったヤンマ類とかとも、数km以上の範囲で移動していて、各地域と交流があるのかなあと(一応、ギンヤンマなどの移動距離は1~2kmとは言われていますので、本当に交流があるかは確証はありませんが、昔は居なかったんですから(ヤゴの抜け殻を見たことがない)、飛んできたことだけは間違いありません。ちなみにアキアカネなどは、20kmから最大で100kmも移動すると言われています)。
逆に言えば、公園あたりで出ているもの以上には珍しいものは来ないということでもありますが。
山内唯志(2005) 多摩川流域の都市公園におけるトンボ相に関する調査
※この中だと、うちの池は②か③に近いタイプですね。面積は狭いけど深さは少しあり、一応抽水植物は植えてあるので。
写真を撮っていないものが多いので、文字ばかりですが、写真が撮れたら適宜追加していこうかと思います。
※本当はわたし、虫屋さん(カミキリ屋)なので、昆虫だったらちゃんと調べておけよ!と思うのですけど、灯台もと暗しで、家の池のトンボ類はあまり真剣に調べたことなかったのです。。
※ちなみに上の写真は、いわゆる「アカトンボ」ではありません。