C_アクション

2017/06/05

坂崎ふれでぃ 「サバゲっぱなし」 1巻 サンデーGXコミックス 小学館

 少し欲求不満ながらハイテンションなOLが、とあるバーに入り込んだことがキッカケで、「サバイバルゲーム沼」に堕ちていく、、、そんなサバゲー入門的な作品です。

 一般のOLをいかにサバゲ沼に引き入れるか、、、というような技もありながらも、自らズボズボと填まりまくって、廻りまでサバゲ熱に改めて感染させていくという、何か読んでいても楽しい。。。と思うのは、私も「サバゲ」に片足突っ込んでるからでしょうかね(爆)。

 基本的には、バーのマスターまで含めて女性社会人のサバゲチームというかグループによる、野外戦やインドア戦など、ざっと「サバイバルゲームとはどういうものか」という部分は、詳しく解説はしています。

 が、いわゆるチーム同士の戦いであるとかテクニックとか、そういうベクトルで昨今の”サバゲ漫画”は構成されがちですが、この作品の場合、<ガチでサバゲという”宴会”を楽しむ>ことに主眼を置かれています。なので、途中のテクニックとかそういう部分は勿論紹介はされていますが、必要最低限。戦いの描写も最低限。
 その<戦いの前後>の、それぞれテンションMAXな状態を描画しながら、いかに<やってみたら楽しいか!>ということを紹介することがメインなんだと思うんですね。

 お店の協力などもいただきながら、武器である銃を選ぶあたりにも重点が置かれています。

 というか、実際に趣味としてやってみると、私なんかは年間数回しか行けないながら(・・・それもここ2年ほど御無沙汰)、銃を改造したりカタログ見たり、新製品が発売されたらなんか色々と調べちゃったり、そういうことに費やしている時間の方が、数十倍~数百倍であり、またそれも本当に楽しいんですよね。「旅行は行く前が一番楽しい」「行ったあとの想い出も楽しい」というのに通じるところがあるかもしれません。

 恐らく、実際に楽しんでいるOLの方々などにも色々とインタビューしたりして、<リアルで楽しんでいる人達は、どういう気持ちで、楽しさを見いだしているのか>というところに、かなり重点を置いていると思うんです。

 それでいて、何かだたのハウツーもののような説明べたりな感じもなく、主人公のヒロインのハイテンションぶりを眺めているだけで、なんだかお腹いっぱい楽しめてしまうんですね。。

 本来は先輩として色々と教えてあげようと思っていた方々も、その豪快な買いっぷりや突っ走りぶりに呆れながらも、どんどん影響されて楽しくなって来ちゃうという(・・・買い物熱が感染するとも言う・・・)、いろんな意味で何だかこういう人がいたら、本当に楽しいだろうなあ、という集まりになっているわけです。

 しかし、、、カスタマイズされたM16派生銃って(←多分古い人間なので、こういう表現になる(汗))、本格的なロードサイクル並みの値段するのですね、、(大汗)。私はスナイパーなので、VSR-10をカスタマイズする程度で(この辺のスナイパー銃も本格的ショップカスタムだと10万円超えるのはザラでしたが)、サブにスコーピオンを極悪改造(謎)してただけですけど、やはり上には上があるんだなあ。。

 入門書というのとはまた違う部分もある気がしますが(それでも基本的な情報は満載されていますよ。勿論)、特に社会人になって填まる人達にとっての「サバイバルゲームの魅力ってどんなとこ?」という部分については、盛り沢山になっている上に、なんだか読んでて楽しくなる、そういう作品だなあと思います。

 ・・・なんかまたちょっとやりに行きたくなってきてしまった(汗)。
 2年も放置してると、マトモに動かない気がしますが(汗)。

 

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2017/05/23

大宮宮美 「つるぎのない」 全1巻 マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ マックガーデン

 「ゆるゆるファンタジー」というジャンルがあるなら、まさにそんな感じの聖剣と伝説の勇者の物語です。

 そもそも論で、”聖剣が頭に刺さってる女の子”というその設定がかなり突拍子がないわけですが(笑)、その割には記憶を無くしていて、のほほんとした性格のヒロイン。そして聖剣を抜く事ができる伝説の勇者の子孫で、7人兄姉の中では妹よりも”あらゆる才能”がない、いわゆる落ちこぼれの最弱の勇者(結構荒んでいる?)が、何の因果か旅・・・というか兄妹達の追跡を振り払って逃避行を行うことになるという、そんなお話です。

 抜けないと思っていた聖剣が、なんだか意味不明なものを付けたまま抜けてきたり、色んな伝承(例えばドラゴン伝説)が、何だか話が誇張されていたり歪んでいたりして伝わっているのが徐々に判ってきたりと、兄妹達には追われながらも、いろいろな場所でいろいろな人に出会いながら、のんびりゆるゆると”海を目指して”旅を続け、、、、

 そして最後に、全ての伏線は一気に紐解かれ、事態は急展開していくことになるわけですが。。

 正直に言えば、漫画としては、幾らかつたない感じを受けるんですが(コマ割や絵の安定度など。人のこと言える立場ではないですが(汗))、物語というかドラマ自体との構成と設定、そして展開については実に楽しめる作品だなあと。

 ある意味では勇者と魔物が存在し、ドラゴンも存在し、勇者が平和を守るというファンタジー世界なんですが、<絵本>というか<おとぎ話の世界>なんですよね。最後には”魔王”も降臨する訳ですが、そこに至るまでの伏線とストーリー展開、そしてその結末は、「小さい頃に読んだ絵本の世界」に繋がる、そんな作品になっているんですね。

 描いていけば技術なんてのは後から付いてくるものですが(・・・まあ描き続ける事はとても大変な事なんですが、それは置いておいて)、こういう物語の構成力とかセンスというのは、それとは別のものだろうなあと思います。

 オチへの賛否はあるかもしれませんが、読後感はとても良かったので、他の作品もちょっと読んでみたいなあ、と思いました。
  

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2017/05/22

双龍 「間違った子を魔法少女にしてしまった」 1巻 BUNCH COMICS 新潮社

 地球で魔法少女のなり手を捜していた謎生物は(定番設定ですが(笑))、偶然であった”清楚な雰囲気”の少女に、魔法少女になって貰うようお願いします。しかし、彼女の”真の姿”とは。。。

 表紙のおどろおどろしさが全てを物語っているとも言えますが、実は引っかけが一つあります。けっして「不良少女」を選んだというわけではありません。ある意味では、不良少年・不良少女よりも恐ろしい思考回路で行動する、破壊的な少女かもしれませんが。。

 行動は破壊的ですが、行動原理はいたってシンプル。「気にくわない奴は徹底的に潰す」です(別に正義がどうこうとか、そんなのは関係ありません(笑))。

 って書くと結局アレですが、その性格を別に隠している訳でもなく、学校では成績優秀ながらすぐバックれてしまい、授業中も教師無視。気にくわない奴が例え札付きの不良であっても、完膚無きまで粉砕し、破壊してしまうような身体能力を兼ね備え、<筋は通すが沸点が異様に低い、歩く最終破壊兵器>と言っても過言ではない、、、というのが、あくまで変身もしていない少女の素性です。

 敵に追われて傷ついていたとはいえ、潜在能力だけをスキャンしてその場で彼女を<魔法少女>にしてしまった謎生物は、いろんな意味で後悔することになっていくわけですが。。

 けどまあ、変身もせずに敵を撃退してしまうその潜在能力。まさに変身してないのに全身からほとばしる”殺意”は、戦闘能力としては申し分なし。魔法のステッキも彼女にかかれば「物理兵器」でしかない訳ですが(笑)、生来の破壊力が倍増どころの話じゃありません。

 そんな彼女の潜在能力に呼応して、敵のレベルも勝手にアップ。地球にどんどん吸い寄せられるという事態に陥るという、、、結果的には、今のところ全ての敵は粉砕されているものの、いろんな意味で何か間違っているというか、、、、

 タイトルがシンプルながらも、それを踏まえた上でどんでん返しというか、想像を超えたストーリーが展開する、結構奥が深い設定に凝った作品だったりします。

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2017/05/17

上山道郎 「オニヒメ」 2巻 ヤングキングコミックス 少年画報社

 「剣豪ディスク」と呼ばれる刀の鍔(つば)に宿った剣豪達の技を引き出し、異界からの魔物と戦う、謎の出自の女子高生の戦いを描く、剣豪アクション作品です。

 簡単に説明してしまうなら、「特撮ヒーローもの」と言った方が雰囲気が伝わるかもしれませんね。最近の某ヒーローは色んなカードを装着して技を繰り出すわけですけど、この作品の場合にはそれは刀に付ける鍔状の「剣豪ディスク」な訳です。

 普通の剣術、剣道ものとは一線を画するのは、やはり「ツマヌダ格闘街」で培った、古武術に則った体の姿勢や動きなどのアクションでしょう。

 最低限の動きで、想像を超えた半端ないパワーを生み出す古代剣術を含む古武術・・。その基本は立ち姿を含む姿勢ですが、やはりそれをしっかり描けているからこそ、炸裂した時の迫力が感じられます。これ、普通に動画で見てしまうと、かえって判りにくいかもしれません。。ある意味、漫画だからこその表現である気もします。

 作品自体は、剣豪ディスク同士を使った、怪異との剣術による戦いです。主人公は剣道も習ったこともない少女ですが、その出自に秘密があったり。。もう一人のヒロインは、秘密組織に所属して怪異と戦う戦士の一人な訳ですが、こちらは語り部としての位置付けとも言えますね。

 で、、、、この作品の特筆すべき事は、過去の作品である「怪奇警察サイポリス」と世界観を共にしているということです!(←勝手に興奮しているらしい)。

 「怪奇警察サイポリス」は1995年まで「コロコロコミックス」に連載された全9巻の児童向け漫画です。細かな解説はWikipedia  に任せますが、児童向けという文法は守りつつも、正直、少年漫画として掲載されていてもおかしくないクオリティーの作品だったんですね(※個人の感想です)。

 現在、マンガ図書館Zで無料で読むことが出来ます。 ・・・というか、正直、コロコロコミックスの単行本を全部探すのは、他のコロコロ作品以上に、現在ではかなり難しいでしょう(私もかなり前、探すのにとても苦労した記憶がありますが、ここ10年くらいは古書店で1冊も見たことがありません。ネット古書店を探せばあるのかもしれませんが、、、)。

 当作品のヒロインは、サイポリスの登場人物の血を引き継いでいる、という設定となっています。そして2巻では、勿体ぶらずにモロにその登場人物達が現れるという大盤振る舞い(笑)。

 半ば打ち切りのような形で終わってしまった、20年以上前の児童漫画の設定を蘇らせたのは、やはり古武術への半端ない知識と、特撮ものへの熱い想い(作者本人の)とが融合して結晶した、と言ってもいいんじゃないでしょうか。

 ある意味、児童向けとはいえ細かな裏設定に当時から拘っていたからこそ、青年漫画とのコラボが実現したんじゃないかなあと思うと、なんか感慨深いですねぇ。。

 と、勝手に盛り上がっていますが(汗)、過去作品の下敷きがなくても、特撮ものが好きな人にも、そして古武術に興味がある人にも、それぞれの予備知識が全くなくとも十分過ぎるくらいのクオリティーで楽しめる作品になっているんじゃないかなあ、と思います。
 

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2017/05/09

丸山朝ヲ/棚架ユウ 「転生したら剣でした」 1巻 バーズコミックス 幻冬舎

 転生したら剣になっていました。という、タイトルそのままズバリな内容です。

 最近、少しタイトルが長いファンタジー作品が色々と出ていますけど、これもある意味、その系統かなあと思いつつ、描画が丸山朝ヲさんだったので手に取ってみました。
 で、原作の世界設定などがしっかりしているので、案外面白く楽しめました。

 そもそも何で生まれ変わったら剣なのか不明ですが(まあ、それも伏線ですね)、意志を持った主人公である”剣”は、近くの小さな魔物を少しずつ自力で叩き切りながらスキルアップしていき、剣なのに数々のスキルを身につけていきます。しかし不覚にも魔力を抜かれ、何年も動けなくなったところに、もう一人の主人公である猫耳少女(こらこら)と出会い、二人で旅を始めることになるという。

 剣に意志があるということ自体、この”ファンタジー世界”では普通はあり得ない設定となっており、スキル等も剣の方に宿っている形ですが、持ち主がそれを使いこなすことでさらに威力も発揮できるという設定です。

 小説が原作なものは(直近では「蜘蛛ですが、なにか?」など)、この辺りのスキルの選択であるとか伸ばし方、順序などに結構拘りがあるのか、料理のスキルとか何で要るねんと思いながら、キッチリそれが役に立つシチュエーションを用意していたりします。ゲーム感覚でどのスキルを伸ばすか、ストーリーにも合わせてしっかり組み立ててあるので、そういう意味ではRPGをやった事がある人には、ああなる程と楽しめるんだろうなあと思います。

 ヒロインである猫耳娘も、強くなりたいと思いつつも”進化”ができずに力尽きた両親の想いも受け、妖獣の中では最弱・最底辺の位置付けにされながら、謎の力も秘めている感があり(まあ定石ですけど(w))、剣の行く末も含めてなかなか楽しめそうなファンタジー作品でした。

 いやあ、、、キッカケは色々ですけど、読んでみないとやっぱり判らないもんですねえ。。
 

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2017/05/08

桑原太矩 「空挺ドラゴンズ」 2巻 アフタヌーンKC 講談社

 空中を飛ぶ龍(ドラゴン)が普通に生息している世界において、ドラゴンを喰う事に命を賭けた男が飛行船型の捕龍船で好き勝手に暴れる(違)、そんなファンタジー作品です。

 まあ喰うというのもアレですが(笑)、この世界では龍は空を飛ぶ<くじら>に近い位置付けで描かれています。退治するとかそういう対象ではなく、立派な<狩猟動物>ということですね。
 ただし、種類は龍といっても上から下まで様々であり、大きさもまちまち。能力によっては危険な種類もいるので、その捕龍船の大きさや乗組員の技能により、狩るかあるいは逃げるか(マジで)を決める事になります。ちなみに魔法とかは特になく、龍のような謎生物が生息している以外は、極普通の中世風な世界観です(飛行船やらエンジンやらは存在します)。狩りは機会の補助はありますけど、半ば”人力”といったところ。

 喰うというか狩ることがメインのストーリーになりますが(いわゆる「ダンジョン飯」ほど何でも喰いまくるファンタジーではないです(笑))、空中での捕龍船での捕り物は迫力があります(あ、2巻では”空中”ではありませんが・・・)。

 2巻では捕獲した龍を捌き、売るために村(というか街)に立ち寄る訳ですが、その街自体が<捕龍>による恩恵で成り立っているというか、、、余すところなく解体し、全てが利用できる龍は本当に<クジラ>そのものです。街自体の経済が捕獲されて持ち込まれる龍によって動いており、荒くれ者の捕龍船乗組員との間ではいざこざも発生しますが、お互い持ちつ持たれつという間柄。

 そういう意味で、ファンタジー世界ではありますけど、乗組員や街の人々の群像劇も丁寧に描かれており(この辺、学園ものの「とっかぶ」でも上手いなあと感じていましたが)、<龍>という経済生物を中心とした世界観も、違和感なく結構深く描かれているなあと思いました。

 何より、龍の解体シーンが実に丁寧で、空想生物とはいえリアリティーがあって感心しました(そんなもんに感心するのは私くらいかもですが(汗))。

 2巻でもまだまだ龍のいるこの世界の全体像が描き切れていませんが、少しずつ明らかになる世界像と伏線で、ファンタジーと謎グルメだけではなく、まだまだ色々と楽しめそうな作品です。
 

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2017/04/25

風上旬/POP 「ウルトラ怪獣擬人化計画」 3巻 ヤングチャンピオンコミックス 秋田書店

 懐かしい、、、かどうかは世代によりますけど、ウルトラマンシリーズに出てきた個性的な凶悪怪獣を、怪獣墓場でなんでか知らんけど美少女(女子高生?)に変身させてしまうという、よく考えたら暴挙としか言いようがない設定を踏まえて、コミカライズされた作品です。怪獣墓場(なんだか学校になっている)から地球へまた遠征し、そこで繰り広げられるほのぼの地球侵略(ごっこ)物語、という感じになっています。

 当初、この企画はイラストとフィギュアだけでしたが、レッドキングやエレキングのビジュアルを見て、「いやあの・・・けどなんか可愛い」とか思ったのは内緒です(爆)。特にエレキングさんは狙いすぎ(笑)。

 色々とメディアミックスで展開されているようですが(コミカライズも幾つかあるようですが)、この作品ではメフィラス星人が主人公として、往年の名物怪獣が擬人化(美少女化)されて集い、地球侵略のためにまずアイドルグループを・・・という感じで、なんかこうおかしなベクトルに走りつつ、のほほんとしながらも、巨大化して戦ったりとかもすることになるとか、そもそも何で擬人化させてんだ?とかいう伏線も絡めて、案外真面目にドラマを作ってるんですね。

 正直、最初は怖いもの見たさで1巻を買ったんですが(こらこら)、(一部の擬人化怪獣の)可愛らしさをきっちり全面にも押し出しつつも、様々な怪獣達との出会いの中で、「お約束な元ネタ」のマニアックで密度の濃い挿入などで、なかなか面白いんですね。それぞれの怪獣の性格付けや癖、そしてやり過ぎ感もあるくらいの元ネタオンパレード(笑)で、結構楽しませてくれるのと(特にウルトラマンに殺られたときのシーンのネタ再現とか、様々な有名シーンからマニアックネタまで)、ドラマとしても結構よく練られているなあ、と感じたもので。

 私は多分、リアルではウルトラマンタロウとレオ世代辺りだと思うんですが(リアルで見た記憶がある)、再放送で初代とセブンをほぼ全て見ていて、そちらの方の印象の方がより強く残っています。

 この作品では、初代とセブンでの怪獣に偏っている形になるんですが(もちろん、その後のエースとかで出てくる怪獣も幾つか出てくるようです(あまりそこは詳しくない(汗))、まあその後の作品でも繰り返し出てくる怪獣もいますし、何というか初代、セブンの作品インパクトが一番大きかったとも言えますんで、ここはまあ仕方ないですよね。

 なんか読んでいると、元ネタを改めて確認したくなって、また旧やセブンが見たくなってきてしまうという妙な相乗効果も楽しめる、そんな感じの作品です。

 ※余談ですが、、、ある日、「平成セブン」なるものがあるのを知って、中年諸星ダンに感銘を受けながら、DVDを全部大人買いしてしまったのは私です(爆)。
  

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2017/04/10

浅井蓮次/沢田新 「バイオレンスアクション」 1巻 ビッグコミックススペシャル 小学館

 デリヘルを装い、電話するとか弱い女子高生が派遣されてきますが、実はそれが凄腕の殺し屋、、、というお話です。

 相手をひるませて暗殺系ではなく、華奢な普通の女子高生が、自由業の方々を主なターゲットとして、容赦なく銃と刃物で殲滅するといった、タイトルに偽り無しのバイオレンスアクション作品です。

 冷徹と言えば冷徹。感情がないのか?という程にほとんど普通の女子高生の表情や会話をしながら、何の躊躇もなく最小限の動きでターゲットを潰していく、そんな殺し屋少女達のお話です。 ある意味では、あまりにも「お仕事」としての割り切りが強く、命令された以上の行動は行わない、職人と言えば職人気質(?)な少女なんですが、どちらかと言えば「精神的にどこか壊れている」、、、という表現の方がピッタリかもしれません。

 感情も何もない訳ではなく、殺す事への感情移入や躊躇が微塵もない以外は、普通のどこにでもいる女子高生(演じているのではなく、素で)、という設定。ちょっと普通とは違うのは、<簿記検定2級>を目指して日々勉強している(こっちのお仕事中でも(笑))というところ。この辺が、ある意味ではキャラの個性でもあり、そして、、、何かしらの生きる上での目標を掲げることが、部分的に壊れた心を”見た目”正常に生活する上での重要な鍵になっている、、そんな気もします。

 日常生活の極普通な感受性(があるように見える姿)と、まったく感情移入なく「仕事」と割り切ってあっけらかんと殺戮を繰り返し、ターゲットの心を時に惑わせる、そんな奇妙な殺し屋の活動を、オムニバス形式(1話完結)で綴っていくわけですが。。

 題材としては、女子高生が実は凄腕の殺し屋、という設定は色々な漫画にもなっているわけですが、脇役的な位置づけが多く、また葛藤を抱えていたりもします。実生活では”演技”をして普通の女の子を演じていたりとか。この作品の場合には、少し味付け方が違います。

 映画で言えば「レオン」で、殺し自体に何の躊躇も感情もない少女が描かれていますが(それ以外は極普通の少女でしかない)、恐らくはそれに近い、と言ったらいいんじゃないでしょうかね。普通の人間であれば、色々な感情や葛藤、嫌悪感などを感じる「殺人」という行為に対して、その部分だけがあまりに<日常化>し、精神的に罪悪感も含めてそういう感情から切り離されてしまっている、そういうある意味では「微妙なバランスの上に成り立っている殺し屋」とも言えます。

 作中でも、少女にボロクソに言われる中年の運び屋(運転手)がいるわけですが、バンを運転中の彼がいうセリフに「君たちはこわれやすいから・・・」というものがあります。まあどう考えたって”壊れて”いる訳ですが、殺し屋として成立し、日常生活も送れているのは、微妙なバランスの上に成り立った精神状態が維持されているからであって、運び屋の男の仕事は、ののしられようが何しようが、そういう”彼女達”のメンタルの部分のバランスを維持することも仕事として含まれているわけです。

 ある意味、現状では<完成>された殺し屋少女は、様々な困難やイレギュラーな状況を渡り歩き、それを直感と身体能力で強引に克服していくわけですが、果たしてどこまで走り続けられるのか、、、

 もしかして、簿記検定2級に合格するまでなのか!(違)

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2017/03/29

末松正博 「UNTOUCHABLE」 1巻 ビッグコミックス 小学館

 「右曲がりのダンディー 」といえば、1980年代の作品なので、ある意味もう古典の域に達しているかもしれませんが、この作品はその続編という位置付けになるんですね。前作はハードボイルド調で決めながら、色々な試練(?)や失敗、困難を華麗(?)に克服していく、ギャグコメディ作品として一世を風靡しました。

 本作は、築地の卸しをしながら工作員として活躍する、御年60歳のハードボイルドな工作員を描いた、<老人あるあるコメディ>として描かれています(笑)。

 テイストとしては前作のハードボイルド調コメディを踏襲し、年の差40歳近い20代の妻まで娶りながら、もう老人あるあるネタ満載、いかに迫りくる”危機”を克服していくか(・・・危機といっても頻尿とか健忘症とか老人お○○とか)、潜入捜査で敵の組織と戦いながら、日常との戦いも綴られていくわけですね。

 ある意味、「右曲がりのダンディー」以降は、あまりパッとした作品に恵まれていなかった気もするんですが(私はこの人のテイストは好きなので、シリアス系の作品まで含めて結構持っていますが)、恐らく作者も50歳を過ぎ、60歳も目前の筈。なんか原点に帰りつつも、加齢による自虐的な老人あるあるネタが冴えているなあ、と思ったり。。。

 いわゆる続編とは少し違う、新たな切り口で楽しめる作品になっています。

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2017/03/27

okama 「Do race? 」 1巻 ヤングアニマルコミックス 白泉社

 あらゆる科学と技術を凝縮した、宇宙空間を飛ぶことができる特殊な”ドレス”を身に纏い、命がけのレース「ドレース」を繰り広げる美少女質の物語です。

 簡単に書いてしまうとそんな感じですが、”ドレス”の変形機能や、強い加速に伴うブラックアウト現象など、SF的なリアリティーとファンタジー的な美しさを融合させたような、そんな感じの作品です。

 けど何といっても圧巻なのが、”負けたら即死”という厳しい縛りの中、縦横無尽に展開する迫力のスピードレースの描写ですね。

 レース自体は半ば完全にスピード勝負。妨害あり。体勢がちょっと独特で、<リュージュ>のように脚を突き出して仰向けで操作するのが「ドレース」の仕様。そんな宇宙空間で繰り広げられる上もしたもない高速レースの描写は、ある意味ではかなり難しい部類だと思うんですけど、コマ割の妙か、非常にすんなりと判り易く展開していくんですね。

 これは動きの方向やキャラクターの描き方など、かなり上手いから自然と読めてしまうんですが(それでも展開が早く、駆け引きも言葉のやり取りなく進むので、読み難い人もいるかもしれませんが)、ある意味、このコマ割が下手だと、もう読んでられないような状況に陥るんですよね。。

 まあ、そこまで酷い作品というのは、商業誌や単行本では滅多にお目に掛からないですが(さすがに編集さんのチェックが入りますから)、極稀に、右だか左だか、どっちが敵でどっちが見方か、読んでるうちに混乱させられるコマ割で描いている作品って、、、ごく最近もお目に掛かりましたが(以下自粛)。私は許容範囲は案外あるのでアレですが、原作付き作品を描いている、イラストレーターがメインだった人とかに、この辺りの経験不足が露呈することがあったりします。。

 空間を動き回る描写が秀逸だったものと言えば、古典としては「童夢」があります。セリフのとても少ない作品ですが、”絵”と”コマ”を使って、こんな空間表現が可能なのかと、当時はカルチャーショックを受けた記憶があります。恐らく今初見で読んだとしても、物語が面白いかは別にして”空間”の描写について、考えさせてくれるんじゃないかなあと。

 ちょっと脱線しましたけど、1巻目はまだまだ<ある少女が置かれている世界>の描写が中心となり、シンデレラガール的にいきなりドレスを譲られ、そしていきなりレースをさせられる状況に追い込まれる、という描写までになっているので、かなり狭い世界の中でのお話のみになっています。
 2巻以降でしょうね。世界が一気に広がっていくのは。

 ある意味では”お人好し”で何でも人に譲ってしまう、そんな性格の”少女”が、負けたら爆発してしまうという特殊なドレスを譲り受け、命を賭けたレースの世界に飛び込み、どう逆境を乗り越えていくのか、、その辺りが楽しみな作品です。

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