« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »

2018年3月

2018/03/23

泉一聞 「テンジュの国」 1巻 KCデラックス 講談社

 チベット地方の小村で、主に薬草などを使った医者見習いの青年のところに、別の集落から親に背負われ、花嫁候補がやってくる。。

 アジアの山村の生活や、集落ごとに違う風習などをを紹介しつつ、親が決めた結婚とは言え、若い二人が少しずつ心の距離を縮めていく、そんな物語です。

 基本、主人公が薬草バカでのんびりした性格なところに、慎ましくおしとやかな少女がやってくる、ということで、住み込みとなった少女との間で、ギクシャクしながらも少しずつ親好を深めていく、そんな雰囲気ののんびりとしたアジアンチックなお話です。

 この系統の作品としては「乙嫁語り」がありますが、あちらは中央アジアからカスピ海までの範囲で、遊牧民的な部分が強いですね。チベットの方は放牧もしていますが、山岳地帯ということで、いわゆる山岳民族的な雰囲気があり、似ているところもありますけど、また少し違った味付けです。

 まあ、村の数だけ民族があるみたいな感じで、本当に小さな人々の集まりが独特の文化をそれぞれ育み、それでいて遠い地域の他民族との交流も盛んという、ネパールからチベットにかけては、国という単位とはまた違う世界観ですよね。

 南へ行けば印度という、これまた数百の民族がひしめき合うカオスな世界ですが(笑)、そちらは伊藤勢さんにお任せするとして(違)、とりあえずどこかのんびりとした(村の生活がのんびりというよりは、主人公がのんびりし過ぎ(笑))、そんなアジアンな雰囲気を楽しめます。

 次巻はちょっと”すれ違い”もあるような予告になっていますけど(知らない人を助けるかどうかというのは、単なる道徳的な問題だけではなく、集落への危機が及ぶかどうかという結構シビアな問題・・・?)、まあこの2人なら乗り越えられるでしょうかね。
 

続きを読む "泉一聞 「テンジュの国」 1巻 KCデラックス 講談社"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/03/19

とよ田みのる 「金剛寺さんは面倒臭い」 1巻 ゲッサン少年サンデーコミックス 小学館

 とある穴で地獄と繋がってしまい、当たり前のように「鬼」がのんびりと人間世界に溶け込んで生活している、そんなどこか設定が”面倒臭い”世界(※ただし、そこは本編には大きく関わりのないことらしい)。

 そんな中、正論を振りかざすして「正しいと考えた行動しかしない」”面倒臭い”少女(金剛寺さん)と、思ったことは素直に言葉にしてしまう心優しいけど別の意味で”面倒臭い”鬼の青年が出会ったことで、”大きく関わりのないこと”ですけど、周囲に大いに影響を撒き散らしながらアオハルが暴走していく、、、、そんなドタバタ純愛(?)コメディーです(笑)。

 文武両道でスーパー高校生なヒロインは、あらゆる意味でとにかく面倒臭い訳ですが(笑)、その行動原理にもちゃんと理由があります(ここはある意味で核心ですから、読んで確認しましょー)。それを踏まえて、その「面倒臭そうなところが好き」と公言してしまう、悪く言えば優しいけど考えすぎでストレートな鬼の青年も、心の中にはある種の何かを抑え込んでいたりもしますが、、、、

 この作品の場合、「大きく関わりのないこと」にウェイトが掛かりすぎというか、、、(笑)。

 衝撃的な心理描写もなかなか”面倒臭い”描写ながら、その一瞬に平行してザッピングのように進行する周囲のドタバタが、半分以上を占めているというか(笑)。
 なんかもう人生がそこで転換してしまうような、そんな事件が彼らの周囲のあずかり知らぬところで進行していようとも、本編である二人の”アオハル”は暴走し続けるのです。

 一瞬が交錯する”大きく関わりのない”物語や、大袈裟に輪を掛けたような心理描写(笑)に目を奪われちゃいますけど、やはり根底にあるのは、恋愛に至る心理というか、「ラブロマ」(全5巻)の頃から秀逸だった心と言葉と”行動”の駆け引きの部分だろうと思います。

 読者の誰もが「そうそう、こういう風に感じたり考えたりするよね」という前提の心理部分がしっかりとあった上で、その斜め上を行く行動に走るから、ラブコメとして面白いんですよね。どこかこう、ドタバタの中にまさにどちらの心理も上手に描き出し、”駆け引き”のような部分の綱引きというか、両方の視点を上手に作中に描き込めているなあ、と思ったりもします。

 ある意味、どっちも面倒そうな性格の二人ですが(笑)、アオハルを暴走させて周囲を巻き込みまくりながら、きっとそうした”大して関わりのない”人々が少しずつ集まって、大きく関わっていくんだろうなあ、という気がします。

 しかしまあ、よく考えたら1巻丸々使ってここまでしか進行しないって、本当に面倒臭いカップルですよね(笑)。

続きを読む "とよ田みのる 「金剛寺さんは面倒臭い」 1巻 ゲッサン少年サンデーコミックス 小学館"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/03/16

岡野める 「殺し屋ドロシー」 1巻 マンガハック

 さて。困ったことに(別に困ることもなんですが)、この作品はTSUTAYA限定販売、となっているんですね。
 なので、一般の書店では購入ができません。無料でとりあえず一部を読むことはできますんで、そちらなども参考に。

 動物が主人公となっている街で探偵をしている耳の欠けたオオカミが、とある依頼をきっかけとして、悪人専門の”殺し屋ドロシー”と、街の裏の実力者達の抗争事件に巻き込まれていくという、ちょっとコミカルで、そしてハードボイルドな作品です。

 上記の説明はかなり端折っていますが、ドラマの構成はなかなか先が読めず、そして血を見るのが嫌いなその”探偵”の過去も、ある意味では謎に満ちている、といったところ。

 元々はWEB掲載漫画の書籍化のようですが、面白いというか言われないと気がつかない人もいるかもしれませんが、この作品はトーンを全く使っていません。陰影から何から、全てペンで描かれています。なんだか昔の同人誌を思い出してしまいました(笑)。

 正直、トーンを使わずにこれをやるには、メッチャ技量が要ると想像されますんで、これは狙った画風なんだろうなと思います。その狙い通り、ベタと網掛けだけの絵柄だけで、アメリカのギャング映画ばりな世界が、雰囲気よく描かれています。登場人物が動物に置き換えられている以外は、国や都市名は実在のまま。

 この世界観の細かなところはまだ判りませんが(人類が滅びた後とかそんなSF的な話ではなく、ただのファンタジーな設定だけという気もしますが)、何というかドラマの作り方がスピーディーで、そしてB級アクション的な展開もあり、謎や伏線が徐々に明らかになるなど、エンターテイメント作品として上質な感じがします。

 動物を擬人化して描くという作品は色々とありますが、この作品は純粋に人間を動物に置き換えて描いているだけですんで(まあ、動物の習性や性質など、結構よく描き込まれているので、そうとも言い切れない部分の法が多々ありますが(笑))、あとは伏線バリバリなドラマと演出を楽しむ、そういう作品だと思います。

続きを読む "岡野める 「殺し屋ドロシー」 1巻 マンガハック"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/03/14

草野ほうき/三島千廣 「シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説」 1巻 メディアファクトリー KADOKAWA

 物語自体は、アウトドア生活に精通した人間が、なぜか異世界のシロクマに転生し、野外生活などしたこともないお嬢様育ちの少女達をサバイバル技術で助ける、といった作品です。

 最初に断っておきますが、、、転生ものネタは少々食傷気味ながらも、作品のストーリー自体は面白い作品だなと思います。絵柄も可愛いですし。けど、ここからは少し辛辣なコメントになる事は御容赦下さい(マイナスな内容はあまり書きたくないんですが、こういう作品を描く上で、絵描きさんにもう少し大事なところを認識して欲しいと思ったりするので)。

 野外生活素人に対して、サバイバル術を教えるということで、動物を捕まえて解体したり、家を作るために木を倒したりといった描写が出てきます。そこの描写・・・なんですよね。。

 捉えた動物の解体。いきなり皮を剥ぎ始めるシーンからですが、、、、「血抜きは?」

 動物はどんなものでも「血抜き」をしなければ、マトモに美味しく食べる事は出来ません。それをせずに狩猟した動物を不味い状態で調理して「不味い」と誤解しているハンターもいるようです。「血抜き」はとにかく大事で、血抜きをすることを前提として、ベテランの猟師はシカなどの獲物を、尾根など水がない場所では撃たず、沢沿いに追い詰めて初めてそこで撃ち、できるだけ早く沢まで獲物を運んで首を切り、沢水に晒しながら血抜きをするそうです。そこまで迅速には出来ずとも、「血抜き」を出来るだけ速やかにすることは、狩猟した動物を美味しくいただく上ではとても大事なことです。

 皮剥などの描写はまあまあ描けているのに、一番大事なところが端折られているのが、”サバイバル術”を駆使して異世界の住人を守る、という設定の漫画としてはどうなんだろう。。。と思ってしまうわけです。

 まあここは「主人公が過去の経験が少なく、見よう見まねでやっただけで、本当の動物の解体方法は知らないアマチュアさん」という言い訳も成立しますので、私が気にしすぎで言い過ぎなのかもしれません。

 けどですね。。家を作るための樹を伐採するシーン。これはちょっとなあと。。

 斧で木を切り倒すシーン。綺麗に丸い切り株が、背景に並びますが・・・。これ斧ではこうならんのですよ。
 20cm未満の樹をチェーンソーで真横に切れば、まあこういう切り口になるでしょう。
 けど山で木を切り出している人なら、チェーンソーでもこうは切らないんです。

 ①まず斜面であれば、斜面の下側の幹に斧を入れ、くさび形に切り取る(半分まではいかない、幹の1/3くらいまで)
 ②次に丁度反対側の少し上辺りに、斧を入れていく(くさび形にこれも切っていきます)。
 ③ある程度まで行くと、樹は斜面の下方向にギギギっという感じで倒れていきます(たおれるぞー、というのはこの時点ですね)。

 最初の切り込みは、倒したい方向に付けます(木が倒れる方向に別の樹があれば、地面まで倒れずに引っかかってしまうので、倒す方向は慎重に選び、反対側からの切り込みを入れる際にも、倒す方向を意識しながら調整する)。
 チェーンソーで大きな樹を切る際にも、普通は倒す方向にまずくさび形に切れ込みを入れるように切り、それから反対側から切っていき、倒したい方向に倒していきます。基本は同じということです(細い木であれば、切り込みを入れずに倒したい方の反対側から切って時短することはありますけど)。

 このようにして斧で切った木の切り株、バームクーヘンみたいに綺麗な輪になっているでしょうかね?
 斧ではどうやったって、いわゆる絵本に出てくるような綺麗に平面な切り株の形にはならないんです。

 もっとデフォルメされた絵柄であるとか、木を切るシーンが特に重要ではないなら、こんな省略絵柄でも構わないと思うんですが、仮にも「サバイバル術を駆使して・・・」という部分をウリにしている作品なんですよね。

 狩猟(獲物の捌き方)にしても、樹の切り方にしても、専門書とまでは言わずとも入門書的なものでもある程度は網羅されています(ジビエの本とか、ブッシュクラフトの入門本など)。これから”ロープ結び”も出てくると思うんですが、そこで間違った結びを使っていたり(何か工作物を作るなら、巻き結びにねじ結び、角しばりや筋交いしばり、他にも色々な結索法が必要になります)、変な結び目を描いていたら、また幻滅してしまいます。。

 こんな事が気になる人はあまりいないとは思うんですが、やはりこういう部分は描く前にどれだけきちんと調べたかが如実にあらわれてしまいます (作者だけではなく、編集者も含めて)。今からでも幾つか書籍を購入して読まれた方が、リアリティーが出てくると思います。。

 余計な事かもしれませんが、知っている人が見れば「ああ、何も知らないで描いているんだ」と思われちゃうだけですので。。
  

続きを読む "草野ほうき/三島千廣 「シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説」 1巻 メディアファクトリー KADOKAWA"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/03/12

ジジ&ピンチ 「下獄上ものがたり」 1巻 ヒーローズコミックス ヒーローズ

 悪行の限りを尽くしたカンダタは、自ら命を絶つことによって地獄へと突入する。自分より強い誰かに”痛めつけられる”事を求めて。。

 地獄と鬼、そして苦しめられる罪人達、というモチーフ自体はセオリー通りですが、それに付随する様々な設定は独創的な、地獄ファンタジー作品といったところでしょうか。

 盗み等の悪事にも殺生にも何の感慨もなく、感情の赴くままに周囲を破壊し尽くそうとするカンダタは、まるで何もわからない赤子が好き勝手気ままに殺戮を繰り返しているようなもの。さらに痛みを「快楽」と感じてしまうという異常な性質から、自分より強い者に傷つけて欲しいが為に、好き放題やりたい放題。さらに無敵に近いくらい強いんですから始末に負えません。

 そんな彼が地獄に来たのも、先にも書いたとおり「自分を傷つけられる強い奴」を求めて。
 そしてそのターゲットになったのは、気が進まない中で火炎地獄の獄長を努める、何故か地獄で拷問を止めたいと考えながらそれを実現できないで悩む一人の少女であったと。
 何故か働けないという”呪い”が掛かり、日々サボりながら生活していた彼女は、カンダタの襲来の中、地獄で誰も出来なかった「カンダタへの必殺の一撃」を繰り出してしまい、、、、そして自分より強いと思ってしまった彼に、付きまとわれる羽目に陥ります。。

 まあ、あらすじの触りを書いてみましたが、誰もがよく知っている”地獄”という舞台でありながら、誰もが何らかの”呪い”に縛られている地獄の住人達の不思議さ、そして生と死の設定などなど、かなり個性的でファンタジー要素が強い作品になっています。さらに言えば、主人公の殆ど動物並みの行動原理や、地獄のシステム自体に疑問を持ち、そしてどこか深いところで反発を持っている火炎地獄の獄長である少女、さらにその姉妹が2人、合計4人でさまざまな地獄を、まさに言葉通り”渡り歩いていく”という、そんな冒険活劇になっています。

 とにかく設定が面白いんですね。地獄というシチュエーションは、色々な人が弄っていますけど、人の魂がどうなるかというシステム(名札)や、色々な”呪い”により、獄長や看守達にも縛りが存在すること、さらに言えば、物語の先が読めないというか、カンダタの暴走の仕方が半端ないというか(笑)、地獄と天国のシステム自体、この作品中ではかなり独特な設定とされているので(それもまだ全容が紹介されていない)、なかなか「次はどうなるのかな?」という部分で想像を超えてくるので、楽しめるといったところです。

 ちょっとモラル面が崩壊していますが(笑)、先が読めないスリルと共に、独特な世界観で描かれた地獄巡りを楽しめる、そんな作品かなあと思います。

続きを読む "ジジ&ピンチ 「下獄上ものがたり」 1巻 ヒーローズコミックス ヒーローズ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/03/02

伊藤勢/田中芳樹 「天竺熱風録」 3巻 ヤングアニマルコミックス 秋田書店

 中国から天竺(インド)へ、唐からの使節団として派遣された王玄策(実際人物)。そこであるクーデターに巻き込まれ、仲間と共に投獄されてしまいます。そこから脱出し、三十数名の牢屋に残した仲間をいかに救おうというのか、その大胆な策と行動力、そして魑魅魍魎な印度周辺を取り巻く小国の覇権争いを描いた、印度化計画・・・じゃないや、歴史冒険アクション活劇(+ギャグ)作品です。

 伊藤勢といえば印度でしょっ!(意味もなく断言)

 デビュー作である「ニルヴァーナパニック!!」からもう印度臭全開でしたが、あれから25年。。。全てがここに花開いているような、そんな気がします(←個人の感想です)。そういえば、3巻の表紙にもなっている女将軍って・・・(意味深)。

 もうエスニック臭というか印度臭がハンパないです。

 民衆の衣装から当時の建築物、そして風習やその他諸々、日本でも中国でもヨーロッパでもない、仏教文化だけではない様々な宗教の世界と共に描かれる、今のインドともネパールとも違う独特な<世界>が、作品の中に溢れかえっています。さらにそこに伊藤勢の渾身の”ギャグ”が隠し味のように唐突に現れたり、そして肉体を駆使した迫力のアクション・シーンまでてんこ盛りですから、ほんとに採算度外視です(←かなり言い過ぎ)。

 原作は「銀英伝」の田中芳樹ですが(こちらの挿絵はは藤田和日郎ですね)、この作品自体は全1巻で完結しています。そもそも登場人物自体は”実在の人物”であるということ、そして史実をベースとしている、ということが驚愕です。読み始めてみれば、もう見たこともない世界観から「ファンタジー?」とも思えてしまうような、エンターテイメント作品になっています。そもそも物語自体が波瀾万丈過ぎて「ホントにこんな事があったの?こんな人が実在したの!?」と、読み進みながら2度ビックリ。

 勿論、史実には人となりの詳細な記述がないため、キャラ付けから物語の進行自体には、かなり原作者の創作アレンジが入ってドラマ仕立てにはなっているようです(Wikipediaより)。私は原作を読んでいないので、この作品をさらに漫画化するに当たってどのくらい脚色されているか判りませんが、、、、作品の雰囲気を見る限りは、原作への忠実性よりも「演劇(漫画)としてのさらなるアレンジ」を楽しむことを考えた方がいいんじゃないかな、と思いました(まあ原作では、微妙な駆け引き中の微妙な表情までは描かれていないでしょうからね)。

 大好きな作家のために、ちょっと熱が入りすぎてしまいましたが(大汗)、原作自体の面白さもあるのでしょうけど、展開がドラマチック過ぎて、そして腹の探り合いのような駆け引きや、登場人物達の状況分析も面白く、そして迫力のアクションやその演出も見事でして。。1巻の時はまだ序の口だったのか、物語自体が凄い狭い世界だけだったのであれでしたが(そりゃまあ、牢屋の中のお話が主ですから、狭いですわな(笑))、2巻、3巻と続くうちにスケールが大きくなり、ほんとに冒険活劇そのものの展開になってきました。

 「ファンタジー」や「アクション」というキーワードで引っかかった人なら、存分に楽しめる作品だなと思います。

 しかしまあ、創作アレンジが入っているとはいえ、本当にこんな波瀾万丈な状況に置かれ、それを知力と行動力で解決してしまった人がいたんですねえ、、、 「事実は小説よりも奇なり」は、ある意味本当にその通りだなあと。
 

続きを読む "伊藤勢/田中芳樹 「天竺熱風録」 3巻 ヤングアニマルコミックス 秋田書店"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »