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2018/02/10

かばた松本 「路地裏バンチ」 2巻 ジャンプコミックス 集英社

 おてんばで暴走気味(笑)な少女(いわゆるお嬢様)が、屋敷から抜け出して迷い込んだのは、街の片隅にできた、ホームレス達のたまり場・・・。

 そしてそのたまり場には、様々な過去を持つ人間達がたむろしており・・・。

 まず最初に断っておきますが、作品の主人公は誰なのか?という部分。
 とりあえずは、2巻の表紙に出てくる青年の視点で主に描かれていくのですけど、災いの元(?)でもあるおてんばな少女と共に、ヒーローとしての謎の老人(1巻表紙)が登場します(まあ、こちらが主人公とも言えますが)。

 作風としては、アメリカのB級アクション映画といったところかなあと(西部劇的な感じもあるかな?)。

 いわゆる青年は、(色々と事情はあるかもですが)ごく普通の路地裏ホームレスで、真面目で優しいけどヘタレな、何の得意技もない一般人という立ち位置です。ホームレス達も、癖はありますけど、概ね一般人が殆ど。そういう普通の人々が、様々な<特殊な技能を持った奴ら>の戦いに巻き込まれていく、という感じでしょうかね。

 なので、ある意味では読者は感情移入しやすく、そして路地裏に次々と現れる輩の異常さが引き立つといったところかも知れません。。

 まあ、何にせよ「ハト」と呼ばれる謎の老人が無双すぎますけど、それと同等にやり合える、お嬢様付きの執事も曲者です(笑)。そしてニヒルで何を考えているか判らない、路地裏のもう一人の”危険人物”に加え、2巻では「歩く凶器(いや狂気?)」のような人間まで現れ、殺伐とした雰囲気になります。
 物語的には、まだまだどんどん殺伐として生きかねない雰囲気ですなあ。。

 ”今は”人は殺さないと誓った老人と、平気で人を殺戮できる人間(実際に死人も出てくる)との対峙は、コメディー調な仮面を被りながら、実はかなり”ハードボイルド”な作品でもあったりすると。。
 静である意味、平和なはずの路地裏が、徐々に殺伐とした雰囲気に浸食されていくわけですね。。

 「アメリカのB級アクション映画」と書いたのは、こういう表現が雰囲気が判り易いかな、と思ったのですけど、何といっても2巻巻末の「特典映像」という後書きが、構成的にも面白かったので、それも踏まえてのお話です(笑)。

 よく話と話の間の空きページ(1ページほど)に、オマケで一コマとか4コマで、その後のオチを描くというのはよくやられていますけど、これを巻末に集めてDVDなんかによくある”特典映像”という括りにして、結構なページ数を割いて遊んでいる(笑)んですね。

 ああ、こういう方法があったわ(笑)と、ちょっと楽しませてもらいました。

 そしてこれを見ながら、「ああこの人、映画が結構好きなんだろうなあ」と思った次第です。そう思いながら作品全体を見てみると、目指しているのはアメリカのB級アクション系の作品なのかもなあと(※私が想ってるだけなので、違うかも知れませんけどっ!)。

 何にせよ、少年漫画でありながら、かなりハードボイルドな作品でもあるという、表紙の見た目からはちょっと判りにくい、そんな作品だなあと思ったりしました。
  

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