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2018/02/21

茂木清香 「赤ずきんの狼弟子」 1巻 KCコミックス 講談社

 タイトルからして、「これどういう作品なんだろ?」と疑問に思われるでしょうが、「赤ずきん」とは、主人公である赤毛の”狩人”の通称です。

 ファンタジーではありますが、世界観にちょっと捻りがあります。この世界に存在するのは、「人間」と「獣人」、そして人と区別がつかない、獣人狩り専門の「狩人」の3種類。人の中から狩人が産まれるのかどうかは、1巻の段階では微妙に判りませんが、少なくとも”狩人”は人間とは違う存在、という位置づけで描かれています。

 そういう特殊な世界観による一つの制約というか、この物語の一つのキーは、「狩人は獣人の声は聞こえない(意図的に遮断?)」という特殊な設定です(逆に言葉は、人間も獣人も狩人も共通。狩人から獣人には言葉は伝わりますが、逆は出来ないということ)。

 これにより、ヒロインである”人狼”少女とは、かなり一方的なコミュニケーションとなり、行動に相当の制約が生じる、という事になりますが、まあそもそも少女を手元に置くことになったのも、ある意味では気まぐれ(といいつつ、過去に因縁はあるようですが)。

 人と獣人が相容れず、人を襲う獣人と戦い続けるクールな狩人と、ある意味ではかなり微妙な立ち位置で、幼獣がゆえにろくに戦えもしない人浪少女との凸凹コンビの活躍を描く、一風変わったファンタジー作品です。

 まあファンタジーといえば何でもアリとはいえ、そこに「どういう制約を設けるか」が、ある意味ではその作品のキモではないかな、と思います。まあ、その理をぶち壊すような主人公が出てくる、というのも王道ですが(笑)、この作品の場合、能力とかそういう部分への制約ではなく、「言葉が一方に通じない」という、一風変わった制約を設けているところが、結構個性的だなあと。。

 実はこの方の作品、前々から気になりつつも、ちょっと手を出していなかったのですが(汗)、こういう捻った仕組みを入れ込んでくる辺り、中々面白いなと思ったので、遡って読んでみたいなあ、という気になりました。。

 迫力もあり、そして登場人物達の行動原理も(ある意味では)判り易く、なかなか楽しめる作品です。

  

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