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2018/01/17

くろたま 「社畜に死神が憑く案件」 1巻 ジーンピクシブコミックス KADOKAWA

 仕事ができるが、ある意味お人好しで他人の仕事までバリバリとヘルプしまくり、いわゆる「社畜」と化したOLの家に死神が押し掛けてくる、そういう案件のお話です。

 ただし死神がやってきたのは「命を奪う」のではなく、きちんと寿命を全うするために、寿命をイタズラに縮めるだけの、彼女の<超荒れた生活>を正すため。

 一巻では「死神」の活躍の場は、家事と休日の生活までですが、結局のところ根本的な問題は、デキるが故に頼られ、そしてテキパキと仕事もこなすが故に、他人の為に残業時間が増えるだけの、彼女の会社での仕事ぶりな訳ですね。。

 死神に生活のヘルプをさせるにしても、こういう理由付けでやるんかっ、というアイデアも面白いんですが、それ以上に気になるのが、スーパー凄腕社員である彼女の活躍ぶりと、そのしわ寄せがすべて自分の生活を犠牲(本人自覚なし)にしているという点ですね。

 ある意味では、キャラとしては他の漫画であれば、本当に「優秀な切れ者社員」として描かれる存在かもしれません。けど残業で午前様が続けば、精神的にも体力的にも無理が生じるもの。そういう意味で、トラブルやその解決までの道筋も、さらっと描いてはいますけど、日常的にどこの会社でも起こり得る内容であって、とてもリアルに「なぜ(日本人は)働きすぎてしまうのか」を、婉曲的に描いている気もするのですよね。。

 単なるコメディーではあるんですが、どこかこう、実際に会社などで働いてる人にはわかる、ドキッとしたシーンが随所にあったりします。

 自分自身や、周りの状況でこういうシチュエーションあったよなとか、こうせざるを得ないだろうけど、負担ハンパないよな、、とか、妙に身につまされるとともに、そんな自分らをフォローして支えてくれる「会社ではない場所」の存在って、本当に大事だよな、、と考えさせられる、そんな作品です。

  

  

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