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2018/01/22

ワキサカ 「アイちゃんとえほん」 全1巻 ビッグコミックス 小学館

 帯にもある「昔話がえらいことになっている」は、読んでみないと弱冠判らないかもしれませんけど、主人公はとりあえず絵本好きなアイちゃんと、その朗読に付き合うお父さんのお話が軸になっています。

 問題は、アイちゃんが持ち寄る「絵本」の中身です。まあ詳細は読んでからのお楽しみ(?)ですが、しっちゃかめっちゃかに漫才用に書き下ろされたかのようにアレンジされています(笑)。

 この”謎”の絵本を提供しているのは、アイちゃんのお話を総合すれば「謎のおばあさん」のようなのですが、まるで某諜報部員の如く、様々な場所に潜伏しながらこの「謎アレンジな絵本」をアイちゃんに提供し、そしてお父さんは、ノンストップで怒濤のようにツッコミを入れざるを得ないという。。。

 そもそも、誰もが知っているメジャーなお話を、しっちゃかめっちゃかにアレンジしまくってる訳ですが、何でか最後には「いいお話」にまとまっちゃうという、ツッコミ入れてる方も力が抜けるというか、全面的に批判できない内容であったりするんですね。その辺りが、「謎のおばあさん」の意図が最後まで読めないという「うやむや感」と相まって、妙な読後感を与えてくれるというか、そんな作品になっています。

 まあ何というか、純真無垢なアイちゃん(天然のボケ役)と、的確に延々とツッコミをせざるを得ないお父さん、そして暗躍する謎のおばあさんと、童話の主人公達をのぞけば登場人物は結構少ないんですが、それぞれのキャラが立っていて、アレンジされた童話の先の展開が全く読めないという事もあり(笑)、ぐいぐいと読まされてしまうという不思議なパワーがあります。

 有名な昔話を面白おかしくアレンジするなんて遊びは、子供の頃は誰もがよくやった経験があると思います。それを大人風に上手に”最後になんだかいいお話になるように”アレンジしてあり、そしてその語り部である2人のやり取りが天然な漫才状態となっていて面白く読ませてくれる、そういうところがちょっと新しいのかな、と思ったりもしました。

  

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