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2017/09/21

西義之 「ライカンスロープ冒険保険」 2巻 ヤングジャンプコミックス 集英社

 魔物が跋扈するファンタジー世界で、様々な活躍をする冒険者達の為に保険屋を営み、「冒険保険」を生業とする、元魔法使いと”変わり身師(ライカンスロープ:要は変身する者)”の日常を描く、そんな一風変わったファンタジー作品です。

 保険と言っても単純な生命保険や対物保険とはひと味違い、いわゆるオーソドックスなファンタジー世界の中でのシチュエーションを踏まえた、冒険者をサポートする為の”オリジナル保険”です。クエストの途中で助けを求められる救出保険や、パーティーが仲違いした際の分裂保険やら、「ああ、確かに(ゲームで)こういう時に保険があったら・・・」を実現する、痒いところに手が届く様々な保険があります。

 保険の適用調査の為には、小さな映像記録用の使い魔が使われます。保険に入った人に常に張り付き、その映像記録によって保険の適用要件かの証明が可能となるという、単にファンタジー世界に保険があったら、、、というだけではない、なかなかよく練られた設定が施されています。

 1巻あたりでは、常にドタバタなコメディータッチで(笑)、何だかどう見ても儲かってない感が漂う保険屋稼業でしたが、2巻あたりから様相が変わってきました。

 突然さらわれた主人公の救出劇では、ある意味周囲を固めていた個性的な脇役達も、ダンジョンの魔物を倒すのに大活躍。そして冒険保険自体が、”魔物達”にとっても実は気になる存在となりつつあり、主人公がなぜ保険屋なるものを始めたのか、その真意も明らかになっていきます。。

 とは言いつつ、過去の冒険仲間が訪ねてきても、彼がなぜ”冒険者”をやめてしまったのか、その理由(恐らく何らかの事件がキッカケ)については、まだまだ語られぬままです。まあ、それはこの先辺りで明らかになっていくんでしょう。

 色々な伏線がしっかりと散りばめられ、”復活”によるゲームリセットの繰り返しだけではなく、時には”死”も存在し、そしてコメディー調の楽しさも忘れずに織り込まれる、結構奥が深い作品になってきたなあと思ったりしました。
 雑誌の掲載場所は変わるようですけど、3巻が結構楽しみです(・∀・)。
  

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