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2016/12/06

高橋しん 「かなたかける」 3巻 ビッグコミックス 小学館

 都会から駅伝のメッカ、箱根近くの小学校に越してきた女の子。人の背中を追い越すのが好きという、おかしな性癖を持ちながら、実は足はそんなに速くはない。転校生の宿命を受けつつも、持ち前の”天然”ではね除け、鬼ごっこで培った仲間意識と、遅いけれど綺麗なフォルムと異常に近い持久力を携え、地区の小学生も含めた男女混合の駅伝大会に出場することになります。。

 「駅伝」を扱いながら、何といっても「小学生」から描写するというのが面白いですね。ジュブナイル的な雰囲気もさることながら(まあ、絵柄からして一番合ってますね)ある意味では体力や、精神力的な面でも未熟である彼ら。それが駅伝という競技をどう戦えばいいのか、、、そういった<制約のある中>での戦略的な面白さが描かれて行きます。

 「少女ファイト」もそうですが、スーパー選手が活躍するだけではチームは勝てない、というドラマ仕立ての楽しさがありますね。

 一人一人は万能ではなく、距離や順番に応じてその組み合わせや作戦で、それぞれの個性や特技を活かし、そして半ばプロを目指す遠征チームと互角以上の戦いをしていく。。ある意味では爽快でもあり、そして現実的な部分も描写しながらなので、とてもリアルな雰囲気を楽しめます。

 監督である小学校の女教師も、どうやら経験のある曲者ですから、かなりいい加減な作戦を練りながらも、それぞれの子供達の個性を見抜き、それに合った適切なアドバイスを与え、小学生の本質を見抜いた策略を巡らすもんですから、さらに面白い。まあこれも、作者自身が駅伝経験者であることも活かされているんでしょう(取材先には困りませんし、話が通じやすいですよね)。

 小学校駅伝編は、4巻までとなっています。そしてそれは12月28日発売。

 もう箱根駅伝に向けて、戦略的な販売計画ですねっっ!(☆∀☆)

 いやでも、これを読んでから駅伝見たら、本当に今までと見方が変わるかもしれないなあ、と思ったりしました。。

 駅伝ファンの人達には当たり前な戦略や駆け引きなのかもしれませんが、スタートとゴールしか興味ない人でも、なんか駅伝が見たくなってしまうかもしれない、、、そんな作品になっています。

  

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