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2016/11/17

山元亜季 「ヒューマニタス」 全1巻 ビッグコミックス 小学館

 全く時代もシチュエーションも全てが異なる3つの短編をまとめた、短編集と言えば短編集ですね。

 一つは中央アメリカの部族の双子の物語、そしてもう一つはロシアで投獄されその後の人生がチェスで一変していく男の物語、そしてもう一つは北極の極限で生き抜くイヌイットの娘と男の出会いの物語。。

 無理に共通点を探そうとしてもアレなんで、それぞれの物語を固唾を呑んで楽しめばよいと思います。

 あえて言うなら、主人公または登場人物達は、ある意味では<極限の状況>に置かれていると言っていいでしょう。自分ではどうしようもない、ある意味では”掟”にがんじがらめになった小さな、けど抜け出すことのできない世界。。

 そんな中で彼らは、生き残る為に最善を尽くし、戦い続けていくわけです。。 何かそこに答えを求めつつ、そしてどうしようもない状況においても、自分の持てるベストを出し尽くして戦い続ける。。

 読み終えてみると、なる程、副題の通り「戦士達の物語」であることに気付かされます。理不尽としか言い様がない中、常に自分のベスト、限界に挑むことが、彼らの言葉であり、そして生きていることの答えでもあるのだろうなと。。

 どの物語も、こうなればいいのに、、という読者の予想(希望)を裏切り、戦いに全力を傾ける”人間”が描かれています。その戦う理由が、ある意味ではこの作品群のテーマであり、予想を裏切りながらもどこか納得もでき、「・・・これで良かったのかもしれない」と思えるところが、この作品の構成力の凄さかもしれないなあと。。

 ぱっと見では、どういう作品なのか検討が付きにくいんですが(表紙の絵と”歴史に埋もれた戦士たちの物語”と言っても、ちょっとピンと来ませんよね)、けど何気なく読み始めると、少なくとも読み終えるまでその物語から目が離せなくなる、、、そんな作品です。

  

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