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2016/10/11

鯨川リョウ 「秘密のレプタイルズ」 1巻 裏少年サンデーコミックス 小学館

 爬虫類とか両生類とか、そんな新興ペットブームを紹介するかのような、ラブコメ(?)作品です。

 ペットショップに勤めながらも、完全に両生爬虫類以外は触るのも駄目みたいな爬虫類LOVEな”個性的な”女性店員と、荒んだ心の癒やしを求めてペットショップにふらっと訪れたサラリーマン(男性)。お店で出会ってしまったからさー大変。サラリーマンは布教活動の餌食に。。(※誇張が入っています)。

 最初は勢いで推されたのもありますが、手に載せてもらったトカゲの可愛さに撃ち抜かれ、ついつい飼うことになってしまったわけですが、なんと実はその店員さんとは御近所ということが判明。そして飼育水槽のセッティングから何から、その布教活動から逃れる術はなく、、、(※かなり誇張が入っています)。

 なお、爬虫類好き女子というと、かなり変わった娘という印象を一寸持たれるかもしれませんが(漫画だとそういうキャラとして描かれがちですが)、この作品ではごく普通の(毛が生えてない)動物が好きな、(ちょっと変わってるけど)燃えると熱いOLとして描かれています。ペットショップの女性先輩もキャラとしていい味出していますね。

 最近の傾向として、こういうディープな(というと失礼かもですが)趣味をとことん掘り下げる、という漫画も増えてきましたね。

 この作品の場合、各種の飼育方法の蘊蓄ページに丸々1ページを割くという大盤振る舞いです(笑)。けどこれ、このスタイルの方がかえっていいんじゃないですかね。マニアックな説明というのも、やはりあった方が面白いですし、「へー。」という事も結構あります。ここをあまりいい加減に描いてしまったり、おざなりな説明で終わってしまうとリアリティーが無くなります。
 とはいえ、物語の中であまり詳しく飼育方法をベラベラ説明するように描いてしまうと、ストーリー的な部分で「どっちがメイン?」という感じで、無理が生じやすい気もするんですね(かなり丁寧にそういう部分に気を遣わないと)。

 かえって、こういう形でコラムにまとめてしまった方が、読む方も判り易く、またストーリーの大きな妨げにもならないんじゃないでしょうかね。

 変わったペットの飼育と共に、やはり一般的ではない趣味への偏見との戦い、というものも一つのテーマになっています。

 女の子で、小動物でも昆虫好き、爬虫類好きというのは、かなり偏見を持たれてしまうのも無理はない部分はあります。まあ、実際には「思われている」だけで、周りに言えないだけで実は好きって人もかなりいると私は思うんですが(まあ、生物系の女子なら(以下略))、なかなかカミングアウトも出来ないと思うんです。

 前にも書きましたが、小学校低学年くらいだと、女の子でも本当に触ることに何の躊躇もなく、ダンゴムシだろうがクモだろうがヤスデだろうが突っついてキャーキャー喜んでいるわけです(うちの庭で遊ばせてみた経験談)。どこかで何かスイッチが入って、ある年齢から触れなく、触らなくなってしまうんですけど、精神的に駄目になる人の他に、他の人に合わせなきゃな、という気持ちでだんだん自分に思い込ませてる人もいるんじゃないかなと。。

 この作品では、逆にそういう抑圧があったが為に、小型哺乳類を飼育した記憶を封印してしまっていたという事例も紹介されています。自分のアイデンティティーのために、脳内でどこかスイッチが切り替わってしまう、そういう部分というのは、逆にある時期から虫も爬虫類も駄目になる、というプロセスと同じなんじゃないかしら?みたいな。

 まあ、ラブコメとしてもなかなか面白いと思いますので、あとはどこまで部屋の中に”いつの間にか”水槽が増えていくか、、、ですね。

 まだまだ隙間が空いていますしね。

 ふっふっふっふ。 (・∀・)

  

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