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2016/09/21

大和田秀樹 「疾風の勇人 所得倍増伝説!!」 2巻 モーニングKC 講談社

 戦後のGHQに支配された日本で、日本の復興に尽力し、後に首相となる池田勇人とその仲間達の怒濤の人生を描いた作品です。

 一応、史実を辿ってはいるんですが、、、それが合ってるとか合ってないとか、こまけーこたーいいんだよっ!的に読んで楽しむのがよいと思います。つーか、そこ大事じゃないし~的な?

 麻雀バトル漫画、「ムダヅモ無き改革 」でも、相当、政治家や偉人を格好よすぎに描き尽くしていますが(なんかもう、ついには月まで行っちゃいましたネ。。。)、リアルな歴史物を始めました、ということで。

 作風としては、演劇のシナリオにアレンジされた個人史、いや戦後日本史とでも言いましょうか。そういうギャグ&コメディーも交えながら楽しめる、そんな味付けになっています。
 あまり時代考証とかコダワリスギずに「大和田劇場」を楽しむというのがよろしいと思います(結構、きちんと史実はナゾってるっぽいですが、未検証)。

 実際、後の首相となる、大平さんや田中さんの若い頃も描かれて行くわけですが(・・・雲の上で喜んで見てくれるような描写かは別として・・・)、ある意味、戦後のGHQの束縛、ドッジによる緊縮財政の強要に耐えながら、時に強硬な政治手腕で人々から恨まれる対象となりながらも、日本のために何を考え、制限の中からどのように交渉を進め、そして半ば血の滲むような努力と駆け引きの末にそれを勝ち取っていったか、、、

 そんな日本を牽引した政治家達を、誇張し過ぎなくらい格好よく描いている、そういう作品ってことですね。

 このカッコウ好く描くという辺りが、前から気にはなっているんですが、、、、
 「ムダヅモなき改革」でも、巷ではあれこれ批判もされる政治家達の、信念に共感する部分もあるのか、ある意味では、いまの政治家達へのアンチテーゼ色が強いのか、、、ここまでハードボイルドに描いちゃうの?という部分があります(というか、アレンジし過ぎみたいな(笑))。
 まあ作者本人がどこかでインタビューで答えているかもしれませんけど。

 とにかくハードボイルドで信念を貫き、怒濤のように突き進む、ある意味では理想とも言える政治家達の、まさに一寸先は闇、首の取り合いのような政争が繰り広げられていきます。痛快で、政治家がこんな格好良ければ日本も安泰なのになあ、、などと考えてしまいますが、、、
 
 ・・・・ある意味、理想を強く演出にかければ、こんな感じになる、という意味では、戦後の”本物の”政治家へのリスペクトでもあり、そしてどこぞの腑抜けな政治家達へのアンチテーゼでもあり、その両方ってことなのかもですねえ。

 まあ兎に角、歴史の事件を辿りながらも楽しくアレンジされた演劇で、戦後のニッポンがどれだけ苦労しながら日本のアイデンティティーを築きあげてきたか、楽しくドキドキしながら学びましょう!ということで。

 (※注:けどあくまでフィクションとして楽しむのがよろしいかと)。

  

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