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2016/08/23

ミナヅキアキラ 「流星傘下」 1巻 マガジンエッジKC 講談社

 定期的に星(隕石)が落下し続ける地上において、それを防ぐことができる膜(バリヤー)を張ることができる唯一の存在、「天幕」と呼ばれる存在が欠かせないものとなっています。ただし、その膜が張れる範囲は数キロ程度。その外は、いつ隕石の直撃を受けるとも限らない荒野が広がる世界です。。

 主人公で天幕であるドラセナは街を守りつつ、人とは違う時間軸で水だけを飲み、400年も生き続けています。天涯孤独だと思っていた彼は、もしかしたら仲間かもしれない人物と出会うことになり、そこから運命の歯車が大きく動き始めます。

 SFファンタジーというジャンルになると思いますけど、閉じた世界であるその街を守るため、ほとんど外へは出歩くことが出来ない主人公と、その彼の出生自体を暗示する”忘れ形見”が出会い、そして<天幕の種>を巡って悠久の時間の流れの中で、物語は進行していきます。

 永遠の命なのかどうかは現段階では不明ですが、普通に成長して年老い死んでいく、そんな人々に囲まれて、ある意味では孤独も感じつつ、自分が居続けなければ存在できない、そんな人々や街を愛おしく想い、そこに留まりながら星の襲来を防ぎ続ける主人公は、自分と同族かもしれない者を見つけたことで、某かの希望のようなものを見いだします。

 そしてまた時は流れ、忘れ形見であった少年は青年となり、それまでは禁忌とされていた街の外を探索するための隊員となり、まさに出発しようとしていたわけですが、そこに”天敵”が雪崩れ込んでくる、というのが1巻までの流れ。

 全体としては、80年代の少女漫画系SFファンタジーに近い雰囲気があります。絵柄もそうですが。けどアクションの部分については、やはり少年漫画だなという感触なので、男性でも女性でもこれは楽しめるんじゃないかなと思います。設定自体も結構、独特な世界観で構築されているんで、先が読めずに楽しめるというか。
 なぜ星が降り続くようになったとか、地下に逃れた人々がどういう生活をしているのかとか、etc.

 一昔前、SFなんて描きたいと言ったら、編集に止められるという時代もあったようなんですよね。けど、今は昔ってことなんでしょうかね。。
 色んなタイプのSFやファンタジー作品が沢山描かれるようになって、ちょっと嬉しかったりはしますが、逆に玉石混合といいますか、、より読者の心を掴むような、漫画として面白い作品を描かないといけないってことで、ハードルも上がってるということですよね。

 読者にはいい時代であると共に、作者には大変な時代でもあるなあと。。


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