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2016/08/25

剣持ちよ 「空のカイン」 1巻 マガジンエッジKC 講談社

 地上を追われた人々は、空中に島を浮かべ、空獣と呼ばれる浮遊しながら移動する生物の持つ「空石」を狩りながら生活しています。そんな世界で、自力でマシンを作ってしまう一人の少女”ニーナ”が、記憶を失った不思議な少年”カイン”と出会い、物語は大きく動き始めます。。

 いわゆるジュブナイル系の冒険アクション・ファンタジーといったところですね。

 最近、空中を舞台にしたファンタジーものが多くなってきましたけど、この物語もまさにそれ。この世界では、「空石」はエネルギーを秘めていると共に<消耗品>と設定されています。マナやポーションを集めながら冒険する、ファンタジー・ゲーム的な要素になるわけですけど(この辺のファンタジーゲームって、私はあまりやらないんですが。。あえてやってたのは、DIABLO III(英語版))とかくらいかな?)、この消耗するが故に「有限」であり、「よりよい空石を集め続けなければいけない」という設定が、この世界の基礎となっており、また価値の基準となっているもの、ということになります。
 この「空石」のエネルギーを中心として社会が構築されていると言っても過言ではないでしょうかね。

 まあ、ここから海の上に落ちてしまうと、毒で死んでしまうことになりますし。ちなみに空獣は、その海から現れたりしますが、卵は浮いている島々に産んで増えていくようです。海の中はどうなってるんだろ?

 まあ、空石は最初から潤沢に幾らでも手に入る訳でもなく、少女も少年との出会いで空石を消費しきってしまったため、<クズ拾い>的なクエスト(というかクズ拾いの船に乗るだけ(笑))から再スタートすることになったりもします。
 こういう細かな部分で、世界設定を十分に活かして物語が作られているなあ、と感心したりして。

 また、活動的な少女のノリもいいですね。けして美人という設定ではなく(どちらかというとヤンチャ系?)、小さいが故に自作の鎧(外骨格?)に身を包み、他の冒険者に舐められないようにしながら、お金というか損得にも五月蠅いという、、、”小さいけどしっかり者(で、儲け主義?)な気丈な女の子”という設定です。
 それに対して、少年の方は記憶喪失ではあるものの、野生児というか天然というか、そんな感じで直感で行動するもので、まあ振り回される事になるわけですね。

 1巻の内容は、”カイン”と呼ばれる少年の出生の秘密もさることながら、軍人などもその”力”を巡って争奪戦を始めようというところで、物語は大きく動いていく感じです。

 世界観の設定だけではなく絵の雰囲気もいいんですが、主人公達の性格ややり取りなど、物語の作り込みも非常によく練られている感じがします。
 結構危機的な状況に陥るのに、なんかドタバタしながらも半ば自力で乗り越えてしまう少女の行動力も半端ないですし(笑)、なかなか楽しいファンタジー作品だなあと。

  

  

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