« 井戸の電動ポンプ修理(3/3 復活編) | トップページ | 田中メカ 「お迎えです。」 6巻 花とゆめコミックス 白泉社 »

2016/06/06

倉橋ユウス 「巨像少年VS.新世界少女」 1巻 電撃コミックNEXT メディアワークス

 これほど書評が難しい作品はないような気がしてきました。。
 少なくとも「SF」ではあるんですけど、様々なパロディも含めて、まったく予測も付かない展開で走っていくという。。

 物語的には「異星人が攻めてくる」という、表紙とタイトルからしても50~60年代のSF的なノリがベースではあります。そこにストーリーのそこかしこに伏線が張り巡らされ、どんでん返しもあらん限り盛り込まれ、さらに「ア○○○マスター」やら何やらのパロディー(?)まで入ってくるので、なんか4Dよろしくジェットコースターみたいに話が進み、非常に細かい伏線を拾い上げつつひた走る、という感じで。。。

 なんか書いている方が訳わからなくなってきた(笑)。

 とにかく読み始めからストーリーが予想しにくい、そんな展開でひた走ります。
 「アイドルマスター」と書きましたけど、”微笑んでるけど無表情”な歌唱集団=宗教集団が、次々と様々な惑星を蹂躙し、従わなければ惑星ごと破壊していくという、そんな危機がストーリーのベースとなっています。
 その脅威に地球もさらされることになるわけですが、そこで鍵となるのが、町の中にそそり立ち、動くこともない<巨像>と、その巨像を理由もわからず守る(といっても磨いて掃除するくらい)少年であったと。

 と書くと、少年が巨像と共に異星人と戦うアクション巨編! ・・・と思いますよね?

 ・・・違うんですよ。

 まあそこからは読んで楽しんでいただくとして。。
 といっても、読んで楽しめる人は若干、限られるかもしれません。
 ある意味では、キャラクターは普通の美少女もののようでいて、内容がハンパなくブラックな「はじめましてのシルヴァンドル」でもそうでしたが、まずキャラとストーリーのギャップが結構あります。このギャップが面白いのですけど、ストーリーの捻りがかなりあるので、気軽に楽しもうと思って絵柄だけで買ってしまうと、ちょっと「思っていたのと違う!」ってことになっちゃうかもしれません(私はなかなかシュールで楽しめたんですが)。

 で、今回は懐古SF調で攻めてきたわけですが、それも踏まえた上で緻密なストーリー作り、「ア○マス」を宗教扱いするパロディ(絵柄も合っててかなりブラック)、謎は残しつつも、伏線もきちんと拾いながら展開していく破綻のなさ(まあ、結構予想つかないアイデアで意表を突かれることばっかですが)、この辺りをよく考えてみると、、、

 絵柄は今風なんですけど、内容は80年代くらいのSFや不条理の世界にも通じる雰囲のような、そんな感じがするんですよね(いい意味で、です)。

 「読んだことないような漫画が読みたい!」と言う人には大いにお勧めします(よかったと思えるかは保証できませんが(爆))。

 けど、絵柄だけ見てどうかな?と思う程度なら、試し読みをしてからにした方がいいでしょうね。
  (3話まで試し読みできるようです) 第1話 第2話 第3話
      

|

« 井戸の電動ポンプ修理(3/3 復活編) | トップページ | 田中メカ 「お迎えです。」 6巻 花とゆめコミックス 白泉社 »

C_アクション」カテゴリの記事

C_ファンタジー」カテゴリの記事

C_SF」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21254/63739218

この記事へのトラックバック一覧です: 倉橋ユウス 「巨像少年VS.新世界少女」 1巻 電撃コミックNEXT メディアワークス:

« 井戸の電動ポンプ修理(3/3 復活編) | トップページ | 田中メカ 「お迎えです。」 6巻 花とゆめコミックス 白泉社 »