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2016/06/01

綿貫芳子 「オリオリスープ」 2巻 モーニングKC 講談社

 この作品、グルメ系というカテゴリには入れてみましたが、どちらかというとそうではない・・・かもしれません。

 食べることには強い拘りがあり、美味しく幸せそうに簡単な料理を食する、そんな装幀デザイン会社で働くOL「オリエ」を中心としたお話です。

 スープというタイトルからして、スープばかりのレシピが載るかといえば、そこは2巻くらいからは拘りは無くなったようで、その方向性はいいんじゃないかな、と思ったりします。「オリオリ」という言葉には、主人公の名前と共に、「季節折々の」という部分も掛けているんでしょうね。

 グルメ系ではない、、という部分については、どちらかと言えば心の中に、過去の家族に対しての”わだかまり”のような部分を抱えたまま、それをある意味では誤魔化し、逃げようとしていた主人公の、心の雪解けを描いている、そういう部分の方がドラマとしてメインじゃないかな、と思ったりしたからです。

 まあ、性格上の”食いしん坊”という逃れられない(笑)性質から、突然スイッチが入って何かを作り出す、という強烈な個性は物語の中で大いに発揮されますけど、2巻に入るあたりから、ある意味では過去に置き忘れた心の痛みを思い出し、情緒不安定に陥っていきます。。

 そんな彼女を救い、支えてくれたのは、会社の同僚、そして何年も足を踏み入れていなかった実家の家族、そして今は亡きおじいさんの思い出と。。

 料理のレシピは、特別なモノは何もなく、ある意味では「ちょい足し」や「ちょっと調味料を加えてアレンジ」的な、非常に日常にも応用が利く簡単レシピが多いですね。あくまで「元気を出すためのエネルギー」を足すための燃料であり、メチャクチャ凝ったものではないため、そういう意味ではグルメっぽくないんですが(笑)、2巻を読み進めばわかりますが、主人公の性格を構成する大事な要素でもあるわけです。

 まだまだ主人公の心のケアは必要そうですが、3巻以降は他の登場人物達も、小さな料理でもっと元気にしてあげてほしいですね。

 

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