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2016/05/24

山うた 「兎が二匹」 全2巻 BUNCH COMICS 新潮社

 不老不死だが際限なく自殺を繰り返す「すず」と、泣きながらその自殺を幇助しつつ共に生きていこうとする少年「サク」の、、、、、 なんと言えばいいんでしょうね。

 冒頭から異様にインパクトのあるシチュエーションから始まり、あらゆることに希望が持てずに<死なないのに自殺>を日課のように繰り返すヒロイン。そして取り返しのつかない状況に冒頭で陥りながら、そこに至るまでの永い永い「すずの日々」と「サクとの生活」が、フラッシュバックのように淡々と紡がれていく。そんな物語です。

 不老不死で400年も生き続けている彼女は、数え切れないほどの別れを繰り返し、生きている意味も判らずにただ”生きているだけ”でした。けどあの”廣島での出来事”があるまでは、自殺を繰り返すまでのことはなく、ただひっそりと生きていただけ。昭和20年8月6日までは。。

 数々の別れに寄り添うすずの深部に触れることになるサクは、不老不死だけど心が傷だらけなすずを想い、一途に寄り添い続けるわけですが、ある日、突然姿を消します。

 彼が自殺したと聞かされながらも、彼を捜し続けるすずが辿り着くところは。。


 ということで、ラストは読んでからのお楽しみですが、妙な余韻に浸れる、そんな作品となっています。


 初っぱなのインパクトがメンタル弱い人にはちょっとキツイかもしれませんが、過去の物語を通じて、そこに至るまでの道のりと気持ちの変化がうまいこと描かれているなあと思います。


 

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