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2016/04/10

佐藤ショウジ 「マルとほね 佐藤ショウジ初期作品集」 全1巻 ドラゴンコミックスエイジ 角川書店

 佐藤ショウジといえば、今は「トリアージX」などのアクションモノが代表作になっているわけですけど、私は”伝説の”このインパクトある作品の印象がありすぎて(笑)、「出世したなあ」などと偉そうなフリをして心の中で呟いてしまう昨今です。

 この作品は過去に「ふたりぼっち伝説 」として単行本にまとまり、世に出たモノですが、<代原だけで単行本出ちゃったよ!>みたいな、自虐的オーラ満開の帯コメントで出版されていたのを憶えています。

 ぶっちゃけ、こういう「8時だよ全員集合!」的なノリというか、吉本新喜劇的なお約束ノリというか、こういうのは私のツボなもので、個人的には単行本買って応援!な感じでした。
 が、2巻が出ることはなく、いつの間にか「この人どうしてるんだろうな。。」な雰囲気が漂っていました。そんな中、「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」で懐かしい名前を見かけたときは、おお!頑張ってたんだーと思ってしまったものです。はい。

 本人も黒歴史と書いてはいますが(笑)、いやまあ大事な足跡なんじゃないでしょうかね。未収録も含め、デビュー作も含めて全て入れ込み、タイトルを「マル(チナ)とほね(ガイコツ)」に改めての出版となったわけで、この分厚さは、全2巻にすると売れるか危ないかもしれない、という出版社の危惧(以下自粛

 もう書いちゃいましたけど、トレジャーハンターで世界を駆け回りながら、何かしらどこからともなく現れるガイコツ野郎に妨害され続ける、不遇なマルチナの不憫な活躍を描いた、パロディーから何から何でもありの、半分なげやりな(違)短編集です。

 というか、あらすじもへったくれもなく、読んで楽しんでね、しかありませんな。。

 アクションものから入った人には、苦笑いするしかない作品群かもしれません。

 けど、変な話、いきなり前座でネタやれ!的に指名されちゃって、どこか達観して開き直り、「何をしでかすかわからない」「面白ければなんでもあり!」という自分が求められている役割を意識しながら、きっちりと笑いを取るという、そんな強引なノリを楽しんだらいいんではないかなあ、と思ったりします。

 「人に歴史あり」。世の中の大御所と言われている漫画家さんも、過去には「ええ!」って作品を沢山描いています。それが単行本にされるかされないかで差はありますが(ほんとうに黒歴史として再版はされない方が多い)、きちんと単行本にまとまるっていうのは、やっぱり作品にエネルギーが込められていたからなんじゃないかなあ、と。


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