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2016/01/07

岩原裕二 「ディメンション W」 9巻 ヤングガンガンコミックス スクウェア・エニックス

 ある意味ではとても<濃い>独特な世界観を持つSF作品ですが、それがアニメ化ですか。。。
 いや、ある意味ではその時が来たのかもしれませんね。

 コイルと呼ばれる半ば無尽蔵にエネルギーを供給できるシステムが世界中の基幹となっている未来世界で、過剰なエネルギーや特殊能力を発揮する<不正コイル>、その中でも特殊な<ナンバーズ>と呼ばれるものを巡り、様々な組織が、それぞれの思惑で暗躍する、そんなSFアクション作品です。

 岩原作品に共通するのは、SF的な世界観が非常に独特で、それでいて破綻もない、見たこともない世界にいつの間にか引き込まれ、知らないうちに主人公達の謎解きに付き合わされているという、その巧みな構成力と演出力なんじゃないかな、と思います。

 そしてそういう舞台装置がしっかりしている上に、人間ドラマとしての登場人物達の駆け引きややり取りの密度がハンパないんですよね。。伏線も沢山あるわけですが、いちいち単行本を戻らずとも、物語の中でちゃんと読みやすく触れられていくので比較的読みやすい。
 ただ、世界観に謎な部分が多く(だんだん紐解かれては行きますが)、ドラマの密度も濃いため、読むのには結構エネルギーが必要な作品でもあるかな、と思います。

 その時がきた、というのは、漫画の単行本としては、そういう感じで気楽に読むよりは、しっかり構えて読むような感じになりますが、アニメとなった場合には、この密度はいまのアニメ界の雰囲気には合うんじゃないかな、ということです。
 最近、人間の内面的な駆け引きややり取りの描写が濃いアニメが増えているように思うんですね。そういうものに慣れてきている人にとっては、この作品の密度は十分に咀嚼できるんじゃないかな、と思う次第。

 アニメはまだ見てはいませんけど、この作品を選ぶ時点で、そういう部分のしっかり作り込もうとしている・・・筈なので、恐らくは面白い作品になるんじゃないかなあ、と予想します。

 本編の方は、コイルやW次元の謎がそろそろ解き明かされつつあり、クライマックスにかなり首を突っ込んでいますが、まだまだ謎は山積み。。まあ、アニメの1クール終了までには当然終わらないと思いますけど、どういう風に解決するんでしょうね。

 改めて読んでも、ほんとに濃いSF作品でもあり、そしてそれをベースとした人間ドラマも濃くて楽しめます。ある意味では目立った作品があったわけではないので、過去の作品も含めて注目され、どう評価されるのでしょうかね。。
 そこは楽しみでもあり、また不安でもあり。。。それ以上にアニメの出来も、この作品の場合にはかなり気になりますが。。(単に美少女アンドロイド推し”だけ”みたいにならないことを願います。いやまあ、この作品の大事なとこではあるんですがね。勿論。。。)

  

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