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2015/12/25

白川雷電 「黒鉄の太陽」 1巻 ヤングジャンプコミックス 集英社

  冬目景とか黒田硫黄とかヒロモト森一などのような、太くて荒々しい独特な雰囲気の絵柄ですが、物語自体に読み進むうちに引き込まれます。

 ある朝起きるとそこは異世界だった、という王道でいながら少し違うのは、家ごと地下・・・なのかどうか判らない地底の世界に飛ばされたことあたりからでしょうか。もうそこから危機が始まる訳ですが、それは読み進めていただくとして。。

 ただただ襲ってくる敵を返り討ちにしながら崖っぺりに住む、記憶を失った「クロガネ」と出会った少女は、一緒に家にいたはずの妹と両親を捜して(両親の行方は、程なく判るわけですが)、崖から地上を目指し、そしてその地下住人と出会います。
 手荒い歓迎のあと、クロガネの記憶を呼び覚ますための儀式が始まる訳ですが、失われた記憶を語る形で、その世界のあらましが解明されていきます。

 天井の方から「日本」に関連する様々なものが落ちてきているため、数の少ない住民はみな日本語も話せますが、実際のところ、あらましが語られたところで謎は深まるばかりです。

 そもそも地下という概念は、地上の存在を知らなければいけないわけです。まあそこは本で読んだら、なんかここって地下みたいだよね、でもいいのかしら。。?
 さらに言えば、その世界に生きる生物は完全に異世界のものですが、人間だけが天井からこの世界に落ちてきたのか?
 そもそも、上から落ちてくるからここは地下っていうけど、本当に地下にあるのか?

 恐らくは地上から落ちてきた人々が彼らの先祖なのでしょうけど、唯一のエネルギー源である”太陽”の存在からしても、謎が謎を呼ぶ謎だらけ。その謎を解明しながら、物語は進んでいくのでしょう。

 彼女と妹には超能力がある、という設定もあります。案外サラッと登場するんですが、いわゆるレトロ感もあって、絵柄と相まって結構個人的には好みな雰囲気ですね。
 アクションの迫力と共に、演出も結構凝っていますね。両親の行方がわかるシーンなどは、結構インパクトがあってドキっとします。
 何より、一人一人のキャラクターの行動や駆け引き、心理描写などもなかなか力が入っているなあと。世界がある意味では狭く、登場人物の少ないんですけど、それぞれが活き活きと役割をこなしている感じで、そこも引き込まれる部分ですね。

 アクションシーンもそれなりですが、 結構どういう展開になっていくのかが一番気になってしまう、どちらかというと物語を読ませる感じの作品かもしれません。

   

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