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2015/11/02

刻夜セイゴ/深見真 「魔法少女特殊戦あすか」 1巻 ビッグガンガンコミックス スクェア・エニックス

 冒頭は、いわゆる物語のクライマックス、ラスト・ボスとの最後の戦いのシーンから始まるという、かなり演出が凝った作品ですね。
 そして、それに至る物語を描くのかとおもいきや、<その後>を描くという読者の裏切り方をしてくれます。そこから始まる新たな世界では、大戦のあとにハッピーエンドはなく、終わりの見えない戦いへの始まり、という過酷な運命が待ち構えていると。。

 魔法少女はまあセオリー通りの存在ではありますが、全ての戦いが終わったあとの「その後」の世界を、リアル・・・と言えばそうなのかもしれませんが、ある意味では救いのない世界を描いていく、そういう作品です。
 魔法少女が出てくるとはいえ、世界観は「バイオレンス・アクション」そのものの、かなりハードな描写の連続です。そしてハッピーエンドのこない、テロや紛争、国際犯罪との戦いに巻き込まれていく、魔法少女達の戦いを描いています。

 そして魔法少女も一枚岩ではなく、大戦後は各々がバラバラに行動していると。その中には、けっして「正義の味方」をしているだけではない者もいるということで、、この作品は、相当悲惨で凄惨な物語になっていきそうだなあ、という予感がビリビリします。。

 可憐な魔法少女と凄惨な戦いの対比を描写こうとしてるのかなと思いつつ、単行本の中では冒頭の数ページしかそんなシーンないんじゃないか? というくらいリアルな現実社会での殺伐とした世界描写に力点が置かれています(あとはコスチュームを楽しむしかないくらいか?)。軍事設定協力に田村尚也氏まで絡んでいるくらいなんで、その気合の入れようは半端ないですね。。

 この作者は「Oz−オズ−」の他、「低俗霊MONOPHOBIA」とか、オカルトな作品も手がけて、作画の実力をどんどん付けている感じがします。 そういう面でもハズレ無しかな、という個人的な感想。

 ある意味、今まで見たことのない、リアルな魔法少女”ヴァイオレンス・アクション”を読みたいのであれば、これはオススメかもしれないです。

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