« ツナミノユウ 「蟬丸残日録」 1巻 モーニングKC 講談社 | トップページ | スガワラエスコ 「マドンナはガラスケースの中」 1巻 Ruelle COMICS 実業之日本社 »

2015/08/15

穐山きえ 「衛星ガール」 1巻 ヤンマガKC 講談社


 ある意味では、リケジョ(理系女子)漫画ですね。

 帯にある空き缶衛星なるものは、パッと読んでも何のことだかピンと来ないと思います。

 その実態は、空き缶サイズの中にマイコンやその他の機器を填め込んだ、衛星実験用の小型モジュールです。

 家の事情で大好きだった<天文学>への道を断念し、現実的な工学部の機械工学科に入学した主人公(ビンボーな苦学生)は、親の七光りみたいなものや、遊んでばかりの大学生達が大嫌い。そういうものに対しては、異常なほどに敵意を向けたりしています。

 そんな中、”空き缶”をきっかけに出会った、工学部では貴重なリケジョな才女と共に、まあ半ば流され、振り回される形で<宇宙工学への道>を歩み始めることになります。

 実際にそれまでは、宇宙工学も含め、天文学以外には必要な知識は皆無であった彼に、まーいろいろな無理難題が降りかかり、、、、1週間以内に実験用の<空き缶衛星>で実績を上げなければ(できなかったら退学!)とか、まあ死にものぐるいで調べ、考え、働かされる状況に追い込まれることになります。

 いわゆる電子工作的な楽しさもあり、そして突貫で調べ事をしながら、宇宙工学の入口を主人公と共に探りつつ、その基礎実験の重要性と必要性が判るようになっているという、なかなか勉強になる面白い作品になっているなあと。

 ただ、物語自体はジェットコースターみたいな勢いで進んでいくので(なぜそれをやらなければ、、とか深く考える余裕すら与えず)、ちょっとバタバタした感じは受けるかもしれませんね。。

 けど、難しい工学のセカイを、よく調べた上でかみ砕き、ストーリーの中に織り交ぜながら、実に判りやすく描いているなあ、、と思いました。

 電子工作が好きな人には、結構楽しめるんじゃないかしら?
 「ハルロック」ほど具体的な工作内容までは描写されませんけど、「なぜ必要か」という辺りからの説得力は十分にあるので、あまり知識のない人でも判りやすいんじゃないかなと思います。

 とてもお金の掛かる宇宙開発。。
 けど、お金をかけずに小さな小さな実験機器を作ることで、実験を重ね、そして本番へと繋げていく、そんな地道な努力の先に、手の届く宇宙がある。。

 宇宙はロマンだなあ。

   

|

« ツナミノユウ 「蟬丸残日録」 1巻 モーニングKC 講談社 | トップページ | スガワラエスコ 「マドンナはガラスケースの中」 1巻 Ruelle COMICS 実業之日本社 »

C_サイエンス」カテゴリの記事

C_学園もの」カテゴリの記事

C_自然・動植物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21254/62075885

この記事へのトラックバック一覧です: 穐山きえ 「衛星ガール」 1巻 ヤンマガKC 講談社:

« ツナミノユウ 「蟬丸残日録」 1巻 モーニングKC 講談社 | トップページ | スガワラエスコ 「マドンナはガラスケースの中」 1巻 Ruelle COMICS 実業之日本社 »