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2015/07/17

えのきづ 「アクレキ」 全2巻 アクションコミックス 双葉社

 「アクレキ」とは、悪の組織に入りたい場合に提出する「悪歴書」のこと。何か悪いことをした、事件を起こしたという感じで経歴を記入し、人事採用に応募する際に提出する、という設定になっています。

 悪の組織や改造人間に憧れながら、悪歴、いわゆる実績が無いために、不採用が続く少女と、正義のヒーローになりたいけど、これまた実績がないために就職難にあえぐ少女が出会い、小さな悪と正義を演じて実績を作り、就職します。しかし給料が厳しいため、二人で同居することにすることにした訳ですが。。

 ヒーローは予算の兼ね合いで、その必要性をアピールするため、街中でヒーローショーみたいな形で悪の組織と戦う、悪の組織は組織で、ヒーローの下請けみたいな形でやられ役を請け負う、そんなヤラセと馴れ合いの世界が舞台です。

 一般人は傷つけない、物は壊さないといったお約束で戦いを演じなければいけない、そんなどこか歪んだ世界観の中、二人の新人は理想とは違う現実に直面し、そんな理不尽な現実の中で、折り合いを付けながら生きていこうとするわけですが、、、


 コメディーといえばそういう入り方なんですが、初期の頃からどこか同居する彼女達の生活に、破綻の足音が聞こえていました。

 そして生ぬるい便利屋+ショーのような正義と悪の「表」の関係とは別に、生死を賭けた「裏」の戦いがあることが分かり、その<裏>の世界が表に浸食を始めたことで、世界は一気に破綻を始めます。。

 正義と悪の境界が壊れ、何が正義で悪なのか、その価値観が壊れてしまった世界の中で、二人は戦うことになるわけですが。。


 現在社会の縮図のような設定で、世の中の理不尽を置き換えながら描くという、そんな形で始まった作品ですが、後半になればなる程、事態は深刻化してギャグの範疇から逸れていきます。

 一般住民をかばう悪の怪人、その怪人と一般人を容赦なく殺戮するヒーロー、、そんな狂った状況にまで突き進む物語に、一体どういう結末が待ち構えているのか、、、


 後半はシリアスなシーンの連続です。

 結末は、、、、まあ読んでのお楽しみにしましょうか。

 追い詰められた状況から、救われたようなホッとしたような、そんないい感じにまとまっているんじゃないかな。。
 なんか後半に行くに従い、シリアスで深刻な展開だっただけに、こういう風にまとまって良かった良かったという、微笑ましい結末が読める作品です。

 ハッピーエンドといえば、そうかもしれませんね。良かった良かった(・∀・)

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