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2015/07/28

紅村岬 「箱庭とパピヨン」 1巻 ゼノンコミックス 徳間書店

 隣国と数百年に渡り戦争を続ける某国。
 その”戦争”を支えているのは、3人の科学者です。

 科学者のうちの一人は、主人公であるロボット(機械人形)を作成する少女です。

 それらの科学者や王宮<のみ>を強固に防護する鳥かごor箱庭のような防護柵を発明した科学者、そして何百年もその3人+王族のみをクローンにより蘇らせ続ける科学者、、それらの正体は、1巻ではまだ明確に明かされていません。

 「パピヨン」とは、ロボットの心臓部に相当する永久機関で、光る蝶の形をしており、胸の虫かごの中に納められています。その発明が、永遠に戦い続けることができるロボットの原点な訳ですが、、

 物語の設定自体、すでに滅びを暗示している物語です。クローンによる「よみがえり」の技術は、再生を繰り返すごとに寿命が短くなり、すでに主人公の寿命は18年とちょっとだけ。

 その寿命が尽きる前に記憶を保存しておき、その記憶の上書きに耐えられる8歳まで、普通の人間として育てられます。

 そして彼女が心に秘め、軍や王に秘密にしながら研究していたのは、ロボットに心を与える研究。。それがうまくいかないために、何度も記憶を次世代に繋ぎながら、隠れた研究をしていたわけですが、それがとうとうばれることになり、、

 箱庭のように守られている柵の外は、人すらも殆ど見られなくなった廃墟のような街。
 そもそも、彼らは何と戦っているのか、そして王と科学者だけが際限なく再生し、そして戦争を続けるその世界に、一体どんな意味が存在するのか。。

 1巻ではここで物語は終わり?というラストになっているのですが、巻数が1巻と振られている以上、恐らく世話役をしていたもう一人のヒロインの目を通して、この矛盾に満ちた滅びの世界が、2巻以降も描かれていくのでしょう。

 ちょっと切ない滅びの物語ではありますけど、ある意味この異様な世界がどのように作られたのかなど、次巻以降で語られていくと思いますので、それを楽しみにして。

  

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