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2015/05/20

井上よしひさ 「ダムマンガ」 2巻 ヤングキングコミックス 少年画報社


 随分とストレートなタイトルのマンガだなあと思って読み始めたら、あまりに本格的すぎてすげーっと思った漫画でありました。
 読んで字の如く、ダムを題材とした漫画です。ちょっと百合漫画色が強いですが、内容はマニアで濃すぎです。

 コラム解説は、「ダムマニア」の宮島咲さんがされています。専門的な用語の解説も読みやすく書かれていていたりします。解説本としても良いかもしれない。。

 1巻あたりでは、関東から電車で行けるダムを巡っていたわけですが、高校生が電車で行ける範囲なんて確かに知れていましたね。
 2巻では顧問の先生を獲得して、だんだんと行動範囲を広げていきます。
 ※私も1巻で心配していましたけど、こういう展開で行動範囲を広げると。まあ修学旅行とか色々まだイベントはありますよね。

 関東の水がめである宮ヶ瀬ダムや、利根川上流の薗原ダムや藤原ダムなど色々と紹介されています、、
 藤原ダムの上流には須田貝ダムがあり、そこから左右に分かれて巨大な矢木沢ダムと奈良俣ダムがありますが、いつあの巨大な矢木沢ダム(&関東の秘境(違))に辿り着くかなあ。。(なんせ新幹線で2時間、そこから車で3時間近くは掛かるからな。。ダムサイトまで)。

 あ、水沢にお友達(?)が出来たようなので、次巻あたりは利根川上流ダム群が題材になるんでしょうかね。うむうむ。

 矢木沢ダムは、実は去年行きました。ダムも色々な場所で見てきましたけど、すごいインパクトがありました。。大規模構造物を見て感動したのって、もしかしたら初めてかもしれない。東京スカイツリーを下から眺めるより、余程インパクトありましたよ。。
 美しいアーチ型と、並ぶように重力式ダムの部分がある、2つのダムが一つになったようなあの大きさと、異様な位置と高さにある洪水吐!
 矢木沢ダムと奈良俣ダムの点検放流、今年は5月17日にあったようですね。
 映像と写真でしか見たことありませんけど、一度は見に行きたいなあ。。

 最後に行き着くところはどこかは分かりませんが、さてさてどこかなあ・・・?
 まあこの漫画で、全国全てのダムに行くことはできないでしょうけど、色々な特徴のあるダム、そして人の生活にも役に立つダムの役割も含めてどんどん紹介して欲しいですね。


 ここからは作品の解説ではなく、ちょっと個人的に1巻までで残念と思っていたところ。。

 実のところ、、私はダムに関連したところでも仕事をしていたりしまして。
 なので、この作品は当然の事ながら、私の仕事関係の人の間でも話題にのぼっておりました。

 ただ、、、正直みなさん興味を持って手にとって読むんです。読むんですけど、苦笑いになっちゃうんですよね。。自分で買うには、かなり勇気がいるというか、まあ読んで「おお、結構しっかり解説されてるねえ」というのは確認して、それで終わっちゃうというか。

 その原因は、やっぱり百合色等が強すぎなところのようです。「ああ、あのパン○ラマンガ、、、」と苦笑される方もいましたね。。そういう人も、ちゃんと漫画は読んでるんです。解説もあの「ダムマニア」著者の宮島咲さんが書かれていますから。
 解説・内容ともに隙なく間違いがないこと(それを確認したくて読んで、安心はされている様子)、そしてダム愛があることは十分すぎるくらい通じていて、専門家のお墨付きと思っていいと思うのです。

 ただ、恐らく多くのダム関係者の方は、、、本当はダムのマンガが出ることは聞いて、それを御自分の仕事がどういうものか知ってもらうための「布教(?)」に使いたかった人もいたんじゃないかな。。とも思ったりもします。
 要はダムってこんな風に役に立ってるんだよとか、見学する上での楽しみ方も含めて。
 実は私もその一人だったんですよね。1巻が発売される前までは。

 けど、1巻のカラーページを開いた段階で、あ、、これはちょっと、、例えば旦那さんくらいの年齢の方が、奥さんやお子さんに買っていって読ませられないだろうなあ。。と思ったのでした(汗)。

 私はエロからBLから何の抵抗もなく読めますが、分け隔てなく人に薦められるかという問いに対しては、「う~ん、、、」、と考えてしまうかなあ。。

 ここまで百合色とかが濃くなければ、何冊も買って「ダムってこういうものなんだよ!」って配ってくれそうな人達が沢山いるんですが、そこで損しているかもなあ、、という残念感があったのでした。

 まあ、今どきは女性でもこの程度の内容なら、なーんの抵抗もないと思うんですよ。実際は(少女漫画もレディスコミックスも、もっと凄い世界になってますから)。だから作品としては気にせんでいいと思うのです。
 ただ、日頃漫画を読むでもない、ダムに関連した仕事しているいい歳した男性が、知人の女性や家族とかには、「なんでこんなマンガを?」って感じになって、ちょっと薦めにくいよな、、、というところが残念なだけでして(あくまで個人的な感想です)。

 と思ったのは、1巻まで。

 2巻ではダムのマニア度が一気に上がってきたので、3巻でもこの調子でいけば、「最初は抵抗あるけど、これ面白いよ!」って、1巻で抵抗を覚えた人も薦められるようになりそうな気がするんです。
 そういう意味で、2巻の内容と方向性は、バシバシとダムが出てくるしとても満足なのでした。

 自分でもガシガシとダム巡りされているようですし(奈良俣の点検放流も行かれたようですし)、もう十分すぎるくらダムマニアになっちゃってるようですから、百合なんか逆に気にならなくなるくらい、どんどんマニアックに、正しいく美しくカッコイイ、ダムの紹介をしまくって欲しいなあと。。

 
PS:ダムの役割とかそういうのは、ホームページだけで物足りなければ、例えばこういうところの資料を読むと結構面白いかもしれませんね。 HPの解説よりは詳しく、それでいて比較的わかりやすくまとめられていると思うので。
 

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