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2015/04/01

西川魯介 「まかない君」 3巻 ジェッツコミックス 白泉社

 最近、食べ物系マンガは全盛期といったところですけど、確かに上手に描く人が増えていますよね。
 このあたりは落語の世界に通じるものもあると思っていますが、要は「本当に美味しそうに食べている」ことを、上手く描く人が多くなったというか、そこがキモだということに、皆さん気がついたということなんでしょうね。
 落語のソバだって、美味しそうに見えないと、やっぱり面白さが若干減っちゃうと思うわけで。。

 あの「孤独のグルメ」TV版だって、あれだけ夜中の小腹の空いた時に、あんなに美味しそうに食べるからこそ、、、
 ※いやあ、しかしあの名作をどうドラマにするのか興味津々でしたけど、ほんと俳優にも恵まれて凄いものになりましたなあ。。と脱線。

 で、この漫画の凄いところは、、勿論、本当に美味しそうに食べるシーンを描くこともしっかり抑えつつ、とにかく<作っているものに料理名がない>というか、なんか見たこと聞いたことのある日常的な食材と調味料を、なんか考えもつかない組み合わせ方でもって、次々と料理が作られていってしまうことじゃないかなと。。

 誰もが食べたことがある食材、そして日々食べたことのある、使ったことのある調味料なんですけど、「ありものでアレンジしまくる」ために、正直にいえば、ものすごく想像力を総動員してその<味>を推理しなくてはいけないんですな。。一体どんな味なんだろうと。

 想像力を総動員しても、なかなかこれが想像しにくいものもあるけど、やはり普通にどこの家庭でもあるものなので、ある程度想定はできる。まあ日常的に使う、その辺にある普通の調味料、そして食材の組み合わせなので、そんな突飛なものが出来るわけでもない。一応、ベースというか「○○風」という目標みたいのもあったりするので、未知の料理ではないんですけどね。アレに近いのかな?くらいは想定はできるということ。

 見たことあるけどちょっと材料が違ったりする、とても美味しそうな料理が次々と出来上がってきて、食卓に並びます。

 まかないといえば、ありもので作るのが当然ですけど、まあここまで捻ってアレンジしまくるというのは、、というか、それを3巻分もよく続けられるなあと関心してしまいます。

 勿論、普通によくある料理に近い形や味に近いものもありますし、普通にドイツ料理が出てきたりとかもあるんですけど、それでもここまで徹底して<創作まかない>を描き続けるって凄いなあと。

 まあ、ネタ元を探そうと思えば、クックパッドなども利用できるでしょうけど、描く以上は当然、作って食べてみなければ、作り方の描写も味の表現もできないわけで、そういう意味でも料理漫画って大変だなあと。。

 まあ、この作品の場合には、3姉妹の家に男一人がまかないで同居、という美味しいシチュエーションもあり、ちょっとドキッとする場面も良い塩梅で適度な楽しさもプラスされています。
 この辺のチラリズムというか、淡いエロリズムも、この作者さんの味だなあということで。

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