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2015/03/13

久正人 「フォービリオンナイツ」 アース・スターコミックス 泰文堂

 この人の作品は、「グレイトフルデッド」で初見だったんですけど、それ以来、「ノブナガン」まで途中の作品があるのを完全に見落としていたという。。

 表紙買いで作者名をきちんと覚えていなかったもので、「ジャバウォッキー」と「エリア51」を同一作者とは知らず、見逃していたようで(本屋でタイトルは何度も見ていながら)。

 そして、なかなかハチキレた「ノブナガン」で、なんかどこかで見たことがあるなあ、と思って検索したら、途中を完全に見落としていて大ショック(汗)。痛恨の極みでした。
 丁度、「ジャバウォッキー」も再販されたようなので、いつか買おうかと思っております。。

 この本は短篇集ですが、3編が収められています。この厚みで3編ですから、結構それぞれボリュームのある読み応え。
 改めて読んでみると、これは非常に癖のある作品ですね。。「ノブナガン」で売れたが故に、やっと陽の目をみたのかもしれませんが、こういう癖のある作品、私は好きですね。というか「グレイトフル・デッド」のあの独特な雰囲気に通じるものがありました(って、同じ作者なんだから当然ですが(汗))。

 表題にもなっている「フォービリオン・ナイツ」は、これは連載になっても十分通用するクオリティ。最強女性自衛官からオカルトな雰囲気から、奇想天外な展開がいいっす。ちょっと最強ヒロインの個性が弱いのかな、という部分もありますが、これは話が続けばカバーできる範疇でしょう。
 2つ目の短編は、もう隠し武器大放出なアクション作品な上に、衝撃的などんでん返しがあったりして意表を突かれます。ただし、完全に物語性を意図的に排除しており、「いかに格好良く描くか」に徹しているので、人により好みも分かれるかもしれません(ある意味、かなり実験的な作品。私はこういうの超大好きですけどね)。
 3つ目は、ちょっと和風な妖怪アクション作品。これもどんでん返しというか、意表をつく展開となりますけど、かっこいいなあ。。これはなんというか、昭和っぽい雰囲気がどこか漂ってる感じがするんですけど、これも好みは分かれるところかなあ。

 共通して言えることは、どの作品<意表をつく展開>をよくこんだけ思いつくなあ、という部分と、全体に漂うオカルトチックな黒い雰囲気、派手にしっかり描かれたアクションシーンというところ。

 これらが、その後に繋がる連載作品の礎になった訳ですが、確かにクセが強く、万人受けするかというと厳しい感じもします。
 けど、逆にその後の連載作品群を楽しく読んでいる読者にとっては、「ああ、ここから始まったのか。。。」という、そんな感じを受けるんじゃないかなあと。
 そういう意味では、いまだからこそ短篇集として読むのに最適な時期だったのかもしれません。「その時期が来た」ということなんでしょうね。

 で、話が戻りますけど、「グレイトフル・デッド」(つい先々月に再販されたようで、嬉しい限り)も、これまた面白いんですよ。中華風オカルトアクションというか、キョンシー大暴れでちょっと色気もありと。
 この短篇集の作品群よりは、もう少し読者層は広い作品じゃないかなあと。

 初見で短篇集を買って読むよりは、多分全2巻の「グレイトフル・デッド」から入ったほうが、よりディナーとして楽しめると思います。その後に短篇集を読むと、実にこの作者の原点がよく分かるんじゃないかなと。。

 ・・・・どっちの本の解説してるのか、よくわからなくなってきたアルヨ(;・∀・)

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