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2015/03/11

小雨大豆 「九十九の満月」 2巻 シリウスKC 講談社

 先週くらいに第1巻を紹介したばかりですが。。

 2巻が出て早速読んだら、1巻どころの騒ぎじゃないっすよっ。少年漫画として、マジで面白すぎじゃないですかっ!
 いやあ、格好いいですなあ。。アネさんも。
 格好いいセリフを言わせるために、物語を作ってんじゃないか?というくらい、なんか演出の盛り上げ方や見せ方がうまいなあと思います。大ゴマの使い方が秀逸。

 2巻では、鬼っ子の姉貴を救うために妖怪の住む部屋(空間)に突入し、ある意味大暴れなわけですけど、なんつーか分断されてしまったあと、人間である主人公を心配、、、、って、誰の心配してるねん!?心配必要?
 って感じで、テンポよく話が進んでいきます。

 今回はこの世界での妖怪の階級の解説や、警察的な位置づけの組織などの解説もあり、1巻ではちょっと拾いきれていなかった、物語の世界観が大まかにわかるようになっています。
 そして暗躍する悪役の登場。。。。

 ・・・てここで終わるかっ!!!

 2巻までしか予定がないという話が書いてあるんですけど、雰囲気的には3巻以降の話も少し進んでいるような感じ。。。

 けど、ちょっと危険な予感もします。
 書店に並んでいる冊数が少なすぎ。。

 漫画系に強めの書店では、平積みしているところを1軒だけ見かけましたが、少し大型の書店でも、新刊棚では数冊しか並んでない。せっかく格好いい表紙なのに、目に触れる機会が少ない、、、、

 ここは大きなジレンマなんだと思うんですね。

 この作風や、ちょっと遅目の進行が許されているのは、ひとえにWEB掲載であるからだと思います。

 先日紹介した「GRANDRESS」も、実はWEB掲載漫画なんですね。

 思ったのは、WEB掲載だと、基本的に打ち切りという強迫観念があまり強くなく、ノビノビと作品の構成に使えるのかもしれないなあと。
 ただし、これは諸刃の剣でもあります。悪く言えば、制約がないがために間延びしすぎる可能性も残るわけですね。ここはある意味、気をつけなければいけないところかもしれません。

 ただ、幸か不幸か、取り上げた両作品とも、単行本の尺は意識して物語は作られていたんじゃないかな、という感じで、1巻1巻で、実にまとまった構成になっています。そして終わるところにキッチリと、<次巻につづく>な見せ場を持ってきている。
 単行本化に合わせて、少し弄られているかもしれませんが、それもまた大事なことかと。

 雑誌連載だと、○P以内とかの制約の中、その尺で次につづく盛り上げを、最後に必ずう作らなければいけないわけです。これはこれで、決められた尺に収めるためのアイデア・構成力・そして努力が必要な部分です。漫画家の裁量であり、能力も求められる部分ですが、そこにさらに時間の制約まであるわけで、そのプレッシャーも半端ないと思います。。

 WEB漫画でそれがない、とは言えないんですが、雑誌のように急転直下で「人気ないから来月で打ち切りね」というのは、あまりないんじゃないかしら?(あったらごめんなさい(汗))。

 そんな環境の中で、この2作品は育まれてきたような気もするんですね。新しい潮流、とまでは言わないですが、そういう環境から生まれた作品群なんじゃないかなあと。

 で、「危険な予感」というのは、そのWEB掲載漫画を単行本にして、「どれだけ売れるのか?」非常に読みにくいんじゃないかなあと。

 1巻も、そう潤沢に書店に並んでいたわけじゃありません。読んでいる人は、すでにWEBで有料で読んでいるわけですね。その有料読者が、はたして全員、紙の単行本を買うのか?

 ・・・否でしょう。

 そうすると、やはり大量に単行本を出して、返品の山を築くわけにはいかないのが出版社。だいたい有料配信でも利益は出ているわけです。雑誌であれば、読者数からもある程度、単行本の数は読める部分がありますが、WEB漫画では、そんな危ない橋をリスク覚悟で渡る必要もない。
 そうすると、やはり単行本の発行部数は絞るでしょうねえ。。

 けど、それじゃあせっかく本屋に並べてもらい、知らない人達に手にとって読んでもらう機会を逸してしまうと思うんですね。。何のために<書店に出す必要があるのか?>という。
 いや、今回、すでに逸しつつあるような気がとてもします。。「GRANDRESS」は、実は一気に3巻まで出たこともあり、また戦争漫画というのは、一定の数が出ることが、そこそこ読める感じなので、露出度は高めな感じがするんですが、「九十九の満月」は、ちょっとその点、負けてるなと。。

 再販かかればいいんですけど、ちょっと今の状況だとどうなんでしょう? 微妙かなあ。。2巻は1巻よりは惹かれる表紙だと思うんですが、それで1巻を探そうという人が増えて再販かかれば、<3巻>は日の目を見るのかなあ。。

 紙ベースの単行本愛好家の私としては、ぜひとも3巻以降を手にとって読みたいんですけどね。。

 皆さん、是非とも興味もったら買ってください(違)。

 私は3巻以降が読みたいっっっ ヽ(`Д´)ノ

 ※WEBで読め! というのはナシの方向でひとつ。いや、最悪はそれも考えておきますが、、
 

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