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2015/03/02

野呂俊介 「スピーシーズ・ドメイン」 2巻 少年チャンピオンコミックス 秋田書店

 ファンタジーとSFというのは境界が曖昧だと思っていましたが、調べてみると、例えば「ファンタジーの定義」の説明を読むと、あまりにも苦しい説明というか、ほんとに言葉を選んで書いてるなあと思って苦笑してしまいました。。

 けどまあ、何だかんだ言って途中にもある通り、「仮想の設定のもとに世界を構築する作品」であればいいわけで、一貫した世界観が底に構築されていれば、ファンタジーだろうがSFだろうが、境界はないんですよね(SFもファンタジーに包含されるという意見には個人的に結構同意)。

 まあ、昨今のゲームにしてもアニメにしても漫画にしても、○○ファンタジーとかいうカテゴリー分けはされていますけど、SFも幻想的ファンタジー要素もごっちゃ混ぜですから、日本人にとっても、そんな線引どうでもいいのかもしれませんが(汗)。

 ファンタジーにも定石というか、かなり固定されたジャンルというかモチーフは出てきます。その一つが北欧神話では定番である、耳の長いエルフであり、小柄でヒゲモジャのドワーフであったりするわけです。

 この作品は、そんな外見に生まれながらも実は特殊能力も何もない、そんなエルフの少女が、科学と称して超科学をスマホを使って平気で駆使する科学少年にツッコミを入れるという漫画です。 ←かなり違うのでそのまま信じないように。

 外観だけはエルフであったりドワーフであったり、、、けど、別に特殊能力も何もない彼らは、ある意味では「外見だけで偏見を持たれている」という存在。そしてそれに対してそれぞれがコンプレックスを抱いている、、というのが、実はメインテーマでもあるかなと思います。だからこそ、強烈に”超科学”にツッコミを入れられるわけで(違)。

 科学というかSF的要素のほうが外観だけの幻想世界からの”取り替え子”よりも遥かに強いという切り口が、まあ、ありそうでもあるんですけどちょっと面白いなと思っていたり。
 けど、それぞれのキャラがコンプレックスと戦う、というあたりが1巻以上に2巻からはメインになってきて、いわゆる学園ラブコメ色は強くなってきました。超科学を駆使するという部分、まあ重要な物語の要素に間違いはないんですが、ちょっと設定を端折りすぎていて、おいてけぼり感がだんだん強くなってきたような。。
 まあ、実は”科学じゃなかった”という裏設定がありそうではあるので、そっちでまとめていくのかなあ?
 (そういう裏読みをしてしまうのも、ある意味、SF・科学考証的なところが少し雑な感じがするからですが。。。そこをもうちょっと細かく描写したほうが、対比になって面白いんじゃないかなとか思ったりもしたので。まあ実は科学じゃなかった、という話ならアレですが(爆))。

 当初の構想では、エルフではなくドワーフの娘の方を主人公にしたいと思っていたようですが。。企画段階で聞かれれば、そりゃ撥ねられるとは思いますが。。。実際描かれてみると、「いいじゃん。」って感じが結構したり。なんか脇役なのに、セリフも少ないのに、妙に存在感があるんですよね。。それなりにカワイイといえばカワイイし(ペット的な意味で(違))。

 世界観の設定はそれなりに面白いと思うんですが、あとはどういう風に超科学と別世界の世界観が構築されていて、それが小出しに明らかになっていくのかなと。。どう消化していくのか、ちょっと不安もありますが(主人公は確かに風森さんな訳ですが、どこか全体的に焦点があちこちに行くのが気になっていたり。。)、頑張ってほしいなと。

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